「見事な再現!」『ゴールデンカムイ』『るろうに剣心』『テルマエ・ロマエ』……ファン納得の漫画原作映画
キャスティングが秀逸すぎた『テルマエ・ロマエ』
キャスティングの妙が光った実写映画といえば『テルマエ・ロマエ』だ。古代ローマ人のルシウスが現代の日本にタイムスリップして「銭湯」のアイデアを持ち帰るというストーリーで、作中には古代ローマ人が多く登場する。最大の障壁は邦画でローマ人のキャストをどうするのかというところであった。
しかしルシウス役の阿部寛をはじめ、市村正親や北村一輝など“絶妙に顔の濃い役者”を揃えてまったく違和感のない世界観を形成。ネット上でも「キャスティングした人のセンスが抜群」「みんな顔濃くて笑える」などの声が上がっており、秀逸なキャスティングで映画は大ヒットとなった。
今回ご紹介した3作品は実写化へのハードルが非常に高いと思われていたが、見事にそれをクリアしている。この3作品に限らずだが、実写化で成功している作品に共通しているのは原作への深い愛情があること。ストーリーや世界観、キャラクターの再現性の高さの根底には、作品への理解と敬意が必ず存在する。原作ファンを納得させるには、やはり原作へのリスペクトがあるかどうかが大きなポイントとなるようだ。