「見事な再現!」『ゴールデンカムイ』『るろうに剣心』『テルマエ・ロマエ』……ファン納得の漫画原作映画

 漫画の実写映画化は公開前から賛否の議論が巻き起こりやすいもの。特に原作ファンとしては期待する気持ちがある反面、作品の世界観が崩れてしまいかねないことがどうしても気になってしまう。今年1月に公開された実写版の『ゴールデンカムイ』も公開前はファンから「本当に再現できるのか?」と疑問視されていたが、蓋を開けてみれば評価も高く大ヒットとなっている。そこで今回は『ゴールデンカムイ』と同じく、「再現度が高い!」とファンの間でも太鼓判を押されている漫画原作の実写映画を紹介していきたい。

原作に忠実な世界観を作り上げた『翔んで埼玉』『るろうに剣心』

 実写映画化の成功で記憶に新しいのは、続編も大ヒットとなった『翔んで埼玉』だ。『パタリロ!』でおなじみの魔夜峰央原作の本作品は、強烈な“埼玉ディス”もさることながら、作者特有の“耽美な世界”を再現できるかが見どころになっていた。

 結果的には主人公・麻実麗にGACKT、そして壇ノ浦百美に二階堂ふみを起用するという思い切ったキャスティングが大成功。GACKTは麻実麗の妖艶なイメージをしっかりと感じさせ、二階堂ふみの壇ノ浦百美もまるで漫画から飛び出てきたかのようにそっくりであった。ネット上でも「GACKTと二階堂ふみのキャラの再現性がすごい」「世界観含めて原作に忠実」「埼玉県民だけど大爆笑した」など、実写化への称賛の声が多く上がっている。

 公開前から実写映画化に疑問の声が多かった作品といえば『るろうに剣心』だ。幕末に人斬りとして名を馳せた人斬り抜刀斎こと緋村剣心が主人公の本作。刀を使った激しいアクションシーンがどのように再現できるのかに注目が集まっていたが、公開前は「期待できない」という意見も多く見られた。

 しかし公開してみると高評価が続出し、映画はみるみるうちに大ヒット。アクション監督にハリウッドで活躍したドニー・イェンの右腕・谷垣健治を招聘したことが功を奏し、ワイヤーアクションなどを駆使した高レベルなアクションシーンにファンも大絶賛。もちろん剣心役の佐藤健の演技力とアクションをこなせる運動神経が素晴らしかったのは言うまでもなく、ネット上でも「佐藤健の殺陣のレベルがすごい」「志々雄戦に至っては漫画を越えたと思う」などの声が上がっている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる