【ライトノベル最新動向】「薬屋のひとりごと」シリーズ、アニメ大ヒットで週間ランキングを席巻!
「薬屋」「わた婚」シリーズ以外でランキングの上位に入ったのが、15位の佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー8』(電撃文庫)。5月10日発売予定で、海外行きを止められていた司馬達也が許可を得て行動できるようになった7巻でのエピソードを経て、サンフランシスコで起こった大暴動を収めに達也がUSNAへと向かう。『魔法科高校の劣等生』の頃と比べて世界へと広がった舞台の上で、最強の魔法師はどれだけの力を見せるのか。シリーズの行方が楽しみになってきた。
17位は佐伯さん『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 9』(GA文庫)。自分の誕生日を素晴らしいものにしてくれた天使様こと椎名真昼に自分も何か返そうと、藤宮周は真昼の誕生日に向けていろいろと準備を始める。染みてくるような甘さを味わえるシリーズ最新刊だ。
19位は5月7日発売予定の十夜『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!? 7』(SQEXノベル)。アラサー喪女から乙女ゲームの悪役令嬢に転生したルチアーナだったが、世界でたったひとりだけの「世界樹の魔法使い」でもあったことから回避するはずだった攻略対象に関心を持たれるというストーリー。6巻で聖獣編が終わり海上魔術師団長の攻略イベントへと移って次々と新しい展開を見せてくれるシリーズだけに、続きが気になる。
20位は衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編11』(MF文庫J)。学年末が近づく状況で綾小路清隆の身辺にもさまざまなことが起こる。21位は三上延『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』(メディアワークス文庫)。川端康成ら鎌倉文士が残したはずの蔵書をめぐって、栞子と娘の扉子、母親の智恵子が絡むストーリーでは、いつものような本の持つ奥深さに加え、栞子ら3代の心情に迫れそうだ。
22位は人気TVアニメのノベルシリーズ第2弾『リコリス・リコイル Recovery days』(電撃文庫)。TVアニメでシリーズ構成を手がけたアサウラが、リコリスと呼ばれる日本を影から守って戦う少女たちの組織に所属しながら、ふだんは喫茶店で働いている錦木千束と井ノ上たきなの日常に迫る。漫画家のモデルとなって銃を構えるポーズに、危険な戦場をくぐりぬけてきた経験を滲ませるところがさすがはリコリスであり、ガンアクションに詳しいアサウラの小説だと感じさせられる。