【漫画】同姓の同性と偽装夫婦、周囲はどう捉える? 意外な老後プランを描く漫画が面白い

定年後に偽装夫婦をやらないか――。たまたま苗字が同じだった女性ふたりのドラマを描いた漫画『同姓の同性と偽装夫婦をする話』がXに投稿され、約8000のいいねを集めている。
この独特なムードを放つ作品の制作者は、ヘケメデさん(@hekemede)。商業連載を視野に入れたという意欲作は、どのようにして生まれたのだろうか。(小池直也)
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—―約8000のいいねがついています。この反響について、どう感じていますか。
ヘケメデ:見栄えのするキャッチーな展開のあるお話では無いので、正直なところとてもびっくりしています。読んでいただけてとてもうれしいです。
—―本作には過去作品『老後の生活の小話』が前段としてあったそうですが、そもそも「偽装夫婦」(同じ苗字の女性が同居する)をなぜ主題に?
ヘケメデ:もし男女2人で暮らしているお隣さんが同じ苗字を名乗っていたら、本人たちが「夫婦です」と明言しなくとも「ご夫婦か」と他人は認識しますよね。一般的、合理的な判断として。
でも実際は兄妹かもしれないし、たまたま同姓だった2人の同棲かもしれない。赤の他人が勝手にそうと認識していることってものすごく多いんだろうな、となんとなく想像したのが着想のきっかけです。
そういった、よくも悪くも「他人に勝手にされる認識」と直接戦うわけではなく、しれっと逆手に取って楽しめるような軽さ、したたかさを描きたいと思いました。
—―物語を考える際に意識したことや狙いなどはありましたか。
ヘケメデ:ノイズになる部分を深掘りしないようには気を付けました。「含まれていない訳ではないけれど、それが主題ではない」部分が印象に残ってしまうと、本来描きたい“しれっとした”お話にならないので、とても神経を使っています。
うっかりすると「女性がひとりで生きていると、こんなに他人からやいやい言われるんですよ!」という恨み節のような描写が入り過ぎてしまったり、ふたりのキャラクター造形のコントラストが悪い方に作用してしまう(太っている痩せているなど)かもしれないなと。そこは今後も気を付けたいです。
—―作者視点で気に入っている場面を教えてください。
ヘケメデ:「第三の古森」のくだりです。「名前だけが動機なら、同じ条件の誰でもいい」訳ではない、ということがぼんやり伝わるといいな〜と思って描きました。
—―キャラクターデザインについて、イメージされたものはありましたか。
ヘケメデ:全然違うふたり、ということは意識しています。また連載化を想定して考えていたので、のちのちのエピソードに繋がる要素も盛り込みました。
—―「前段の作品で技量が足りずにできなかったことに再トライできた」という旨のX投稿をされていました。それは具体的にどの部分でしょうか。
ヘケメデ:まず前段を描いた時点では、そもそも「30ページぶっ通しで読ませる前提の話」を構成できる能力がありませんでした。地味な話を離脱させずに繋いでいく細かな技術に関しても、以前よりは向上した……と思いたいです。
—―今後の展望があれば最後に教えてください。
ヘケメデ:本作に関しては、商業連載化(書籍化)を意識してコンテスト「note創作大賞2026」に応募しています。なので、まずは結果を待ちます。自主でやっていく手段も検討はしていますが、野望として。




















