日曜劇場『下剋上球児』のキーマン役、兵頭功海が語る原案書籍の魅力「モチベーションを上げてくれたら」

『下剋上球児』兵頭功海が語る原案本の魅力

  プロ野球がキャンプ、オープン戦と進み、3月にはセンバツ高校野球も開催される。野球好きの心躍る季節だが、そんな野球好きたちを昨年冬に楽しませてくれたのが、日曜劇場のドラマ『下剋上球児』。

  三重県の、白山高校で実際にあったエピソードを描いたノンフィクション作品『下剋上球児』(著 菊地高弘:カンゼン)を原案に、脚本・奥寺佐渡子、プロデューサー・新井順子、監督・塚原あゆ子という豪華な組み合わせで制作され、毎回、胸を熱くした視聴者も多かっただろう。

  もちろん、鈴木亮平、黒木華らの好演が目を引いたのだが、大きな印象を残したのが急成長する投手、根室知廣を演じた兵頭功海の存在だった。
実は元高校球児だったというその兵頭に、ドラマ原案の書籍版『下剋上球児』について聞いてみた。

元高校球児、オーディションで142キロを出す

『下剋上球児』で根室知廣を演じただ好演を見せた兵頭功海。

――兵頭さんって、テレビでは華奢にさえ見えるんですが、背、高いんですね。

兵頭:今、185センチありますね。でも、高校のときは180センチだったんです。

――実は元高校球児だったと聞いてます。しかも、かなり強豪校のピッチャーだったそうですね。

兵頭:そうなんです。ただ、最後の夏に投げられなくて野球をやめ、2023年放送のドラマ『ドラフトキング』で投手役をいただくまで、ぜんぜん野球はしていませんでした。

――では、俳優として久しぶりにユニフォーム着ることが続いたんですね。

兵頭:でも、『下剋上球児』のオーディションでピッチングしたら、142キロ出たんですよ。

――げっ、142? それに備えてキャンプ(まとまった練習)とかやったわけじゃないですよね。プロレベルですよ、それ。

兵頭:このガリガリの身体で出たので、自分でも驚きました。背も伸びていたし、成長過程で野球やめちゃったのかもしれません。

――絶対にそうですよ。野球が得意とか、そんなレベルで出る球速じゃないです。で、その人が『下剋上球児』における、選手の中でのキーマンを演じた?

兵頭:もう、運命だったと思います。もう1、2年ズレていたら、できなかったかもしれません。若すぎると全然お芝居の経験がなかったですし、数年後なら高校生という説得力が出せなかったかもしれません。

――今だからこそできた?

兵頭:しかも、プロデューサーの新井順子さんと演出の塚原あゆ子さんというコンビに挑めるんです。オーディションは熱くなりましたね。

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