【ONE PIECE考察】ウルージは歴史を知っている? ワンピース研究家に聞く、最終章のキーパーソン

【ONE PIECE考察】“最悪の世代”のキーパーソンたち

※本記事は『ONE PIECE』最新話の内容に触れる部分があります。連載を未読の方はご注意ください。

 モンキー・D・ルフィを筆頭に、数々の事件を巻き起こしシャボンディ諸島にて一堂に会した懸賞金億超えルーキー、通称“最悪の世代”。「週刊少年ジャンプ」本誌の連載ではその一角、ジュエリー・ボニーの知られざる過去が明かされ、読者に大きな衝撃を与えた。

 重要キャラクターが数多く名を連ねるこの世代で、最終章のキーパーソンになるのは誰なのか。物語が風雲急を告げるなか、ワンピース研究家の神木健児氏に聞いた。

「新世界に入ってからは、最悪の世代が常に注目されてきました。例えば、ホールケーキアイランド編ではカポネ・ベッジに焦点が当たり、トラファルガー・ローに至っては麦わらの一味のクルーではないものの仲間として見ているファンもいるほどの活躍を見せてきましたね。そうして各キャラクターが掘り下げられていくなかで、まったくといっていいほど明らかになっていないのが、破戒僧海賊団のウルージです。

 ウルージが“怪僧”と呼ばれる理由もその過去も、出身地が空島であるということ以外はまったくわかっていません。本誌ではバーソロミュー・くまとボニーの衝撃的な過去が描かれましたが、2人にここまで過酷で詳細な物語があるとは誰も思っていなかったはず。同様に、ネットではネタキャラ扱いもされている“ウルージさん”ですが、空島出身であることを考えても、何か濃いエピソードがあるのは間違いないでしょう。

 しかしここにきて、ウルージとルフィがガッツリ戦う展開は考えづらい。そうなるとウルージがどうこうというより、その口から重要な事実が明かされるという形で活躍する可能性が高いのではと。五老星が他の星から来たのではないかとも言われるなかで、空島出身者の重要度はかなり高い。くまがバイブルを持っている理由があったように、ウルージが僧の格好をしている理由もちゃんとあるはずです。空白の100年を紐解くキーマンになるかもしれませんね。

 また空島出身と聞けば、気になるのがエネルの存在です。エネルは空島のビルカ出身。再登場が最も期待されるキャラクターのひとりですが、その可能性があるとすればウルージが注目されるときなのではないかと思います」

 今は消息不明であるひとりの“海兵”も、その立場からして注目せざるを得ないだろう。

「X・ドレークに関しては、過去はわりとしっかり明かされています。父はバレルズという元海兵の海賊で、ドレークは彼からぞんざいな扱いを受けていたようです。オペオペの実の一件で運良く逃げ出した彼は、その後海兵になります。そして海賊になったと思われたものの、ドレークは海軍の機密特殊部隊『SWORD』の隊長でした。革命軍の頂点に君臨するドラゴンは、もともと海軍に所属していました。しかし海軍に正義を見出せず、自由軍を結成した彼。多分ドレークにも、そのようなことがあったのではないでしょうか。

 ドラゴンは海軍を出て世界を変えようとし、ドレークは海軍を出ずに行動を開始したんだと思います。ワノ国編で、ドレークは行方不明になってしまいました。状況から考えると、死亡してしまった可能性もある。しかし『SWORD』は辞表提出済みの海兵たちで、熱い覚悟を持った人物が集まる組織です。各隊員はキャラが濃く、ドレークはその隊長。隊長がもう出てこないのはありえないと思いますし、ファンとしては『SWORD』が、ルフィサイドで共に戦ってくれるのを期待しています。ドレークはワノ国でルフィに救われていますし、彼が生きていればそれがルフィと共に戦うきっかけにもなりますね」

 危険度No.1といえる例の海賊も、今後ルフィとの衝突は避けられない超重要人物だ。

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