綾辻行人の最高傑作『十角館の殺人』で大抜擢! 奥智哉、ドラマ初主演への期待
ミステリー界の巨匠・綾辻行人の最高傑作『十角館の殺人』(講談社文庫)の実写化作品が3月22日よりHuluで独占配信される。先日キャスト情報が解禁となり、気になる江南孝明役は『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)、『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)などに出演した奥智哉が、江南と謎を追い求めることになる島田潔役を青木崇高が演じることがわかった。
物語の中心にいる江南を演じる奥は、本作がドラマ初主演。綾辻が描く、『十角館の殺人』から始まる「館」シリーズはシリーズ累計670万部の大ベストセラー作品であることからも、この配役が大抜擢であることが伺える。そんな奥は、2020年にNetflix配信作品『FOLLOWERS』で俳優デビュー。まだ19歳でありながら、『仮面ライダーリバイス』での牛島光 / 仮面ライダーオーバーデモンズ役や、『ラストマン-全盲の捜査官-』の長谷川壮太役、映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)の山本顕一役など、多くの話題作に出演している。『仮面ライダーリバイス』では、奥の特技の空手が役に活かされていたが、腕前は2023年に出演した情報バラエティ番組『よるのブランチ』(TBS系)でも披露されることに。この時、奥は3枚の板を正拳突きで一度に割って見せ、番組を大いに盛り上げていた。可愛らしい顔立ちでありながら、アクションを強みとした芝居ができることから、今後も幅広いキャラクターで活躍してくれそうだ。さらに『大奥』〈3代・徳川家光×万里小路有功 編〉(NHK総合)では万里小路有功(福士蒼汰)の部屋子の玉栄役を熱演。ひどい嫌がらせを受けながらも、自身が盾となって有功を守り抜こうとする健気な玉栄の姿は多くの視聴者の胸を締め付けた。『大奥』への出演は幅広い層からの認知に繋がり、奥はまさに新進気鋭の俳優として注目の存在となる。
今回、奥が挑戦する『十角館の殺人』は名作ミステリでありながら映像化が不可能と言われていた作品だ。それが待望の実写化ということになり、奥本人が「原作ファンの方々には『どうやって実写化しているのか』を早く見ていただきたいですし、はじめての方には衝撃の結末を早く味わっていただきたいです」とコメントで語っていることからも、原作と変わらぬ衝撃を味わえるのではないだろうか。
さらに「ミステリ研究会」、「館」、「島」というキーワードが散りばめられており、往年のミステリ作家の名前が作品の中に登場するなど、ミステリ好きにはたまらないギミックが多数仕掛けられている。そんな作品を舞台に、奥がどのように河南を演じるのかは非常に興味深いポイントだ。河南はK大学に通う工学部の3回生で、十角館の設計者にして不審死した中村青司(仲村トオル)からの手紙を受け取る人物でもある。さらに、大学在学中でありながらミステリ研究会の「元」メンバーという点も気になるところだ。