『ろくでなしBLUES』を象徴するイラスト、森田まさのりはなぜ後悔? 四天王・葛西の髪型が見えない問題

森田まさのり『ろくブル』四天王イラストで後悔

 漫画家の森田まさのり氏が1月9日、自身のXを更新。代表作『ろくでなしBLUES』に関して、ファンの誰もが見たことのある一枚のイラストをポストし、「なかったことにしたい」と明かした。

 SNSで積極的な発信を続けている森田氏は、以前から『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』、『べしゃり暮らし』など自身のヒット作について、作画やセリフのミスを中心にセルフツッコミを行う「なかったことにしたい」シリーズを展開。自虐ネタでファンを大いに楽しませている。

 「なかったことにしたい。その44」として今回のポストで取り上げられたのは、フルカラーで「東京四天王」が一堂に会する、印象的な一枚だ。不敵な表情の4人がカッコよく、なんの不備があるのか……と思ってしまうが、「掲載する時は絶対頭を切って欲しくて、わざとこのように頭を切って描いたんですが、今思えば全員頭の先まで入れて描いとけばもっと汎用性あったな」というのが、後悔の理由。「掲載する時に指示すればよかっただけの話やのに…」という言葉に哀愁が漂う。

 確かに、葛西のワイルドな金髪パーマはほとんど見えず、言われてみると、もう少し“引き”の画角だったら……という思いも浮かんでしまう。それでも、見慣れた一枚に深い思い入れを持つファンは多く、「この世で1番好きな絵です」という声も。もっと言えば、森田氏が本作についての後悔を語るほど、「いつか描き直してくれる(新規ビジュアルが見られる)のでは……」と淡く期待してしまう人もいるのではないか。

 思い入れのある作品の完結には、寂しさがともなう。こうして時間を経て、作者自身が作品について語ってくれるのは貴重なことで、どんな話題でもファンにとってはうれしいものだ。森田まさのり作品に心をつかまれた経験がある人は、ぜひ公式Xをチェックしてみよう。

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