『ろくでなしBLUES』前田太尊は私服の描写がない? 作者・森田まさのり氏「どこ行くのも制服やな!」

『ろくでなしBLUES』セリフの誤字修正に議論

 人気漫画家·森田まさのり氏が、X(旧Twitter)上で展開している「なかったことにしたい」シリーズが、ファンにとって過去の人気作で盛り上がるきっかけになっている。

 同シリーズは森田氏が手掛けてきた『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』、『べしゃり暮らし』などの大ヒット作について、納得できていないシーンを抜粋し、自ら指摘するもの。シビアな内容のものもあるが、基本的には自虐を交えたツッコミが冴える、楽しい内容だ。

 9月9日にポストされたのは『ろくでなしBLUES』より、主人公の前田太尊が、事故に遭った父·文尊に会うため、新幹線に乗って大阪の実家に帰るシーン。授業中に事故について聞かされてこともあり、制服姿でシートに座る太尊だが、森田氏は「なんで制服やねん!ほんで手ぶらやし!」と鋭いセルフツッコミを見せた。

 「ていうかどこ行くのも制服やな!」と一言に続いたのが、「めんどくさいんか知らんけど、連載中主人公一回も私服ないてどういう事やねん!」との言葉だった。言われてみれば確かに、前田太尊といえば学ランであり、私服姿を見たことがない。学校が違えば制服も違うが、同じ高校内でも、ボタンの開け方やシャツのイン·アウトなどの着こなし、丈の違いや小物で個性をつけていた作画の妙に気付かされる。

 ファンからは、「至急感が出ててよかったと思いますよ!」「太尊って私服きなかったっけー。読み直そうw」「太尊のポリシーだと何十年も思ってた(笑)」「こち亀の両さんはパチンコ行くのも制服なので大丈夫っす」など、さまざまな声が寄せられているが、森田氏が手を抜いていたと考える人はいない。

 ちなみに9月4日のポストでは、渋谷楽翠学園のトップで東京四天王の一人·鬼塚について、ランチコートをトレードマークにしてしまったため、季節を無視したファッションになっていることを「なかったことにしたい」と語っていた森田氏。シリーズ全体として「リアリティ」の薄い描写に厳しくツッコんでおり、再読したファンから先回りで指摘されるケースも増えていくかもしれない。

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