『幽☆遊☆白書』蔵馬と桑原、実は仲が良い? “秘密の特訓”やカップルに間違われたエピソードから考察

『幽☆遊☆白書』「霊界死闘編」の面白さ 

  Netflixで大ヒット中の実写ドラマ『幽☆遊☆白書』では、浦飯幽助を始めとするお馴染みのキャラクターたちが登場し、ドラマチックな物語を織りなしている。しかし志尊淳演じる蔵馬と、上杉柊平演じる桑原和真の絡みについては、ほとんど描かれないまま終わっていた。

  少し意外かもしれないが、実は蔵馬と桑原は、原作ではひそかに“仲良し”だったことで知られている。どんなエピソードがあったのか、この機会に振り返ってみよう。

  そもそも両者が初めて出会ったのは、「霊界探偵編」における対四聖獣戦の時だ。桑原は薔薇のムチを武器にする蔵馬の戦闘スタイルを見て、「キザなヤローだ」「奴もいけ好かん」と呟いているため、あまり第一印象はよくなかったようだ。

  他方で蔵馬は、この時からお節介な性格を発揮しており、「霊剣」に目覚めたばかりで霊能力者としては駆け出しの桑原に対して、戦闘のアドバイスを次々送っていた。

  さらに2人の距離感が縮まったのは、「暗黒武術会編」でのこと。並み居る妖怪たちとのバトルトーナメントに、浦飯チームとして参加することになった彼らは、直前に2人きりで「秘密特訓」を行っていたという。おそらく戦闘慣れしていない桑原に、蔵馬が実戦経験を積ませたのではないかと思われる。その成果もあり、暗黒武術会が始まってからの桑原は、他のチームメンバーに見劣りしない戦果を挙げていく。

  また桑原は、魔性使いチーム・吏将との戦いで絶体絶命のピンチに追い込まれた際、「蔵馬…オメーとの特訓でここまでやれたぜ」と心のなかで呟いていた。今わの際で感謝の気持ちが湧いてくるあたり、相当強い恩を感じていたことが分かるだろう。

  とはいえ特訓自体は、桑原が頼み込んで実施したものらしく、蔵馬の方は「特訓につきあわされて」という受け身な言い方をしている。だがその結果、友情が芽生えたことも事実のようで、2人は暗黒武術会が終わった後、一層友人として親密になっていくのだった。

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