『ガンダム 水星の魔女』プロスペラの仕込んだ“呪い”は最終回までに解決される? 気になる物語の着地点
プロスペラの行動全てが完全に計算づくだったかはわからないが、ミオリネとグエルが地球に行くことになる原因を作ったのもプロスペラが2人に地球での騒動のニュースを見せたからである。それに同行して地球に存在するガンダムを破壊し、しかるのちにクワイエット・ゼロに移動して追撃してくる相手を迎え撃ち、さらに全てをミオリネの責任とする。悪意満載の計画である。
プロスペラは状況を利用して立ち回っているので、この計画には偶然の要素も強い。ミオリネがスレッタの件について怒鳴り込んでくるタイミングもわからないし、都合よく地球でアーシアンの攻撃が起こるかどうかもわからなかっただろう。しかし、「どこかのタイミングでデリングの娘をベネリットのトップに据えて、その後で全ての罪をなすりつける」という部分だけは、最初から決まっていたのではないかと思う。凄まじい復讐心だ。
そんなプロスペラの仕込んだ呪いは、果たしてあと数話で解くことができるのか。なんせ「悪の超巨大要塞」が出てきちゃったのでなんとかなるんだとは思うが、いきなりミオリネに対する怒りをスパークさせてしまったラウダの動向も気がかり。こうなったらなんとかして面白く着地してくれ……と願うばかりである。