【漫画】漫画家は特別な職業じゃない? 「好き」の本質に迫るSNS漫画『僕はマンガが大好きさ』に共感
実際に売れた冊数以外、全て実話
――なぜ『僕はマンガが大好きさ』を制作しようと思ったのですか?
キカイニンゲン:担当編集さんから「好きなものを描いていい」と言われたころがキッカケです。自分にとっての“好きなもの”に向き合いたくて描きました。
――実際に初めて描いた漫画を即売会に出展して20冊近く売れたのですか?
キカイニンゲン:実際売れたのは15冊でした。ただ、マンガではキリがいいので20冊にしました。自分がイベントに出た時代はツイッターなどSNSがあまり普及しておらず、作家の知名度に関係なく、通り過ぎざまに表紙を見て買っていってくれる人も結構いました。
――どこまでがフィクションで、どこまでが実話なのでしょう?
キカイニンゲン:実際に売れた冊数以外の基本的に全て実話です。ただ、マンガというフィクションにする性質上、キャラクターの外見は美化されています。
――初めて買ってくれたメガネの女性はしっかり描かれていました。実際に初めて買ってくれたお客さんをモデルにしたのですか?
キカイニンゲン:10年以上前の出来事なのでお客さんの顔は覚えていません。「こういう人だったらいいな」という思いを外見に込めて描きました。
――後輩の女の子は、今現在キカイニンゲンさんが漫画を描いていることは知っていますか?
キカイニンゲン:いいえ、知らないと思います。実際卒業式に挨拶して以来、音信不通なので現在どこでどうしてるかも知りません。
――本作は1年前に制作された、とのことですが、今現在本作を読み返して、どのようなことを感じますか?
キカイニンゲン:普段はフルデジタルで作品を仕上げるのですが、この作品はデジタルで下書きを作成してアナログ原稿にボールペンでペン入れした実験的な作品です。ですので、「線のガタツキをもう少し丁寧に描けていたら」と思います。また、ストーリーについてはほぼ思い出なので「こんなことあったな~」と懐かしい気持ちです。
――本作からは「好きなことがあるならやってみよう」というメッセージを感じました。
キカイニンゲン:メッセージというよりは、軽い自分の自己紹介的なイメージで描きました。漫画家の仕事をしているとよく「昔から漫画が好きなんですね」「漫画家になるためにとても努力しましたね」など、漫画家という職業を特別視するようなコメントをいただくことがあります。ただ、決して自分はそんな立派なものではありません。「幼少期からマンガに親しんでいなくても、こうしていきなりガンッと頭を打たれるように“漫画を描く”という体験に出会う人もいるんだよ」という軽いイメージです。
――今後の目標など教えてください。
キカイニンゲン:まだ漫画家として活動して日が浅く、“自分らしいマンガ”というものに出会えていません。もっと漫画家としてのスキルを磨いて読んだ人の人生にちょっとした楽しみを提供できるような漫画家になりたいです。これからの成長過程はマンガ紙面で確認してもらえればと思います。マンガ大好き!
また、現在はピュールコミックスにて、TL漫画『堅物戦王子と0日婚しましたが彼の×××が大きすぎます~残りもの姫、人生最大のピンチです~』が連載中ですので、良かったら読んでください!
■キカイニンゲンさん
公式サイト:https://www.j-publishing.co.jp/pur_comics/
作者ツイッター:https://twitter.com/byToujou
作者pixiv:https://www.pixiv.net/users/2529827






















