【ライトノベル最新動向】電撃小説大賞受賞作が続々刊行 2月の注目作を一挙紹介
ライト文芸系では、2022年ノベル大賞でその名も〈カズレーザー賞〉を受賞した氏家仮名子『双蛇に嫁す濫国後宮華燭抄』(集英社オレンジ文庫)が2月16日に登場。双子の皇帝に偽りの双子姫が嫁ぐという設定で、「グンバツに面白かったです。全頁が私の好みと噛み合いすぎて、一文一文が私の琴線をかき鳴らしまくりでした」というカズレーザー(メイプル超合金)の選評から、内容への期待が高まる。
映画公開が迫る顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』のような、和風でレトロな舞台設定のロマンス小説となるのが、2月15日発売の七沢ゆきの『侯爵令嬢の嫁入り~その運命は契約結婚から始まる~』(富士見L文庫)。零落の身にある侯爵令嬢が、彼女の家柄だけが目的だった冷酷な実業家に嫁ぎ夫も家も変えていく。2月25日発売の栗原ちひろ『サトリの花嫁 ~旦那様と私の帝都謎解き診療録~』(メディアワークス文庫)の方は、観察力に優れた少女が自分を支援してくれていた病身の男性を支え、難事を切り抜けていく。能力を存分に発揮して生きていく女性たちに敬意を払いたくなる両作品だ。