『東リベ』場地圭介、『ONE PIECE』マルコ、『BLEACH』京楽春水……実力と人望を備えた漫画界の“一番隊隊長”たち

漫画界の“一番隊隊長”といえば?

 人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写映画化第二弾となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(4月21日公開)、および『-決戦-』(6月30日公開)に出演する新キャストが発表され、場地圭介役に永山絢斗が起用されたことが話題となっている。柳楽優弥や渡邊圭祐を推す声もあったが、公開されたビジュアルを見たファンからは納得&好評の声が相次ぎ、Twitterでは「場地さん」というキーワードがトレンドになった。

 場地は東京卍會(東卍)の創設メンバーのひとりで、「血のハロウィン編」においては主役級の存在感がある人気キャラクターだ。本編は終了してしまったがスピンオフ作品『東京卍リベンジャーズ ~場地圭介からの手紙~』が好評連載中で、一見破天荒だが情に厚く、不思議な色気を兼ね備えた場地圭介は、今後も注目を集めていくだろう。

 さて、場地といえば東卍の初代「壱番隊隊長」であり、常に戦いの矢面に立ってきた。裁量を持ち、組織を前線で引っ張る「一番隊隊長」というポジションは、他の人気作においても印象的なキャラクターが配されている。

 例えば、国民的コミック『ONE PIECE』における大海賊、白ひげ海賊団「1番隊隊長」の“不死鳥マルコ”。柔和な雰囲気は場地と対照的にも思えるが、確かな実力で人望が厚く、何があっても信頼できそうな人物だ。トリトリの実・モデル不死鳥(フェニックス)という作中最強クラスと言える「幻獣種」の能力を備え、それこそスピンオフを読んでみたくなる設定的な強さもある。実質的な組織のNo.2である、という意味では、東卍における龍宮寺堅のようなポジションだが、「鳥」の能力に象徴される自由さやフットワークの軽さは、独立して動く傾向のある「一番隊」というイメージにぴったりだ。

 『BLEACH』の「一番隊隊長」といえば、尸魂界の治安を守る護廷十三隊を取り仕切る山本元柳斎重國と、その重責を引き継いだ京楽春水。こちらは組織のトップだが、特に京楽はマイペースな歌舞伎者で色気があり、体面に拘らず、組織の目的を最優先する合理的で熱いスタンスは、場地とも通じるところがありそうだ。

 主人公キャラクターなら、アニメ化もされた忍者漫画『NINKU -忍空-』の一番隊隊長・風助が挙げられる。忍術と空手を組み合わせた武術「忍空」には十二の流派が存在し、風助が隊長を務める一番隊は風を操る「子忍」(ねにん)で構成される。場地との共通点を見出すなら、一見して何を考えているか読みづらいが実は優しい心を持ち、大切なものを守るためには非情な決断も下せるところだろうか。

 キャラクターはそれぞれだが、高い能力を持ち、周囲の信頼を勝ち得ている「一番隊隊長」たち。その歴史の中に、場地圭介という名前もしっかり刻まれていきそうだ。

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