【ライトノベル最新動向】「ダンまち」最新刊も! 2023年1月の注目作を一挙紹介

【ライトノベル最新動向】2023年1月

 1月20日発売の鈴木竜一『コミュ力向上のために言語スキルをマスターしたら、引く手あまたの英雄になりました』(ファンタジア文庫)はタイトルに誘われる1冊。魔力で王家に仕える家に生まれながら魔力がないからと追い出された少年が、言葉を扱うスキルを得て名をあげていく大逆転のドラマが痛快そう。第3回集英社WEB小説大賞《銀賞》の冬月光輝『万能スキルの劣等聖女 ~器用すぎるので貧乏にはなりませんでした~』(ダッシュエックス文庫)は1月25日発売。こちらも器用貧乏からの大逆転を楽しめそうだ。

 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などを刊行しているKAエスマ文庫からも新刊が。1月25日発売の橘悠馬『中天の船影――アスペリタス号の飛行船乗りたち』(KAエスマ文庫)は、戦争から復興を遂げつつある島嶼国で運用されている民間飛行船アスペリタス・ケートゥス号の面々が、軍艦の失踪事件に関わることなるというストーリー。京都アニメーションが発行元だけに将来的なアニメ化もあるかが気になる。

 後宮物のブームは留まるところをまるで見せず、1月14日に唐澤和希『後宮茶妃伝 三寵妃の愛で茶が育つ』(富士見L文庫)や平藤宮彩貴『平安後宮占菓抄 恋より甘いものが欲しい占い師、求婚される』(富士見L文庫)が刊行。後宮を舞台にお茶やお菓子が絡むストーリーが繰り広げられる。1月20日発売の松田志乃ぶ『仮面後宮 女東宮の誕生』(集英社オレンジ文庫)はちょっとミステリアス。謎の疫病が猛威をふるう京の都で次の東宮は皇女を立てろという予言が出て、田舎で寂しく暮らしている火の宮も候補に挙がる。待つのはどのような運命か?

 第7回カクヨムWeb小説コンテストのホラー部門で≪特別賞≫となった鉈手璃彩子『鬼妃 ~「愛してる」は、怖いこと~』(メディアワークス文庫)からもスリリングな雰囲気が立ち上る。動画サイトに怪談朗読を投稿している大学生の亜瑚が幼馴染の葬儀で告げられたのは「あんたのせいで、知景は死んだ」という言葉。何が起こったのか。原因は何か。探求の果てにたどり着く真実が恐ろしげだが、知らずにはいられない。

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