厚切りジェイソン、井上咲楽にお金のアドバイス「稼ぐのも大事だけど、効率よく使うのがもっと大事」
厚切りジェイソンと井上咲楽が12月19日、都内で「厚切りジェイソン年間書籍三冠達成イベント」に出席した。このなかのトークセッションで両者は、お金についての価値観を交換。意見が合わない場面もありつつ、意識の高い井上にジェイソンは「言うことがなくて困る」と感心していた。
本イベントは昨年11月に発売した著書『ジェイソン流お金の増やし方』が、「オリコン年間BOOKランキング2022」、「TSUTAYA 2022年年間ランキング書籍販売総合ランキング」、「楽天ブックス2022年 年間ランキング和書部門」、それぞれで1位を獲得したことを記念したもの。三冠を達成したジェイソンが本著をもとに自分の考えを話すということで、報道陣が集まった。
登壇したジェイソンは、まず三冠達成について「売上の数字よりも、売れたことで僕のアドバイスが多くの人の役に立ったのかもしれない、ということが一番嬉しいです。『分かりやすくて実践できた』という声もあってよかった」とコメント。出版は、お金や将来のことについての疑問や質問を本にまとめようと思ったことに端を発しているという。さらに「お金のことを話してはいけない雰囲気があるから、ひとりで判断する必要があります。でももう少し価値観や考え方をオープンにできれば、発想のぶつけ合いで理想に近づけるのでは」とジェイソンは持論を述べていく。
読んでほしいポイントは「いきなり投資で儲けるというよりも、お金の価値観や考え方が大事。意識がないままお金を使ってしまうと、いくら稼いでもなくなるまで使い続けてしまう。だから自分の現状を考えて分析するのがスタートすれば、ノーリスクですから。まずやってほしいですね」と強調した。
ごく普通の家庭だったジェイソンは、父親が稼いだお金を専業主婦の母親がセールなどを上手く使って購買力を倍にしている姿をよく見ていたという。それを踏まえ、今の考えに至るきっかけを「お金は稼ぐのも大事だけど、効率よく使うのがもっと大事だと両親に教えてもらいました」と振り返る。
さらに彼は「節約したい、お金を使いたくないというよりも無駄遣いをしたくない」と説明。それに基づいた論理的な考えが本に結実したが、アイデア自体はシンプルそのもので「難しいことを省けば、実際に伝えていることは10文字くらいで伝えられる」とユーモアを交えながら語った。
井上は中盤からゲストとして登場した。「めちゃくちゃケチ」だと自認する彼女は「ほしいものは値段が2倍してもほしいかどうか考えて買う」、「どこで買うのが安いのかよく調べてから買う」、「家計簿アプリは10円単位で付けるので自分が辛くなってしまう」と意識の高い発言を連発。お金に敏感になったのは「小中学生の時、周りの子よりお小遣いが少なかった」からだそうで、「なくなってしまうものにお金を使いたくなかった」と重ねる。これにはジェイソンも「その考え方ができるなら、お小遣いを少なくした方がいい」、「ここまで徹底している人はなかなかいない。言うことがなくて困る」と驚いていた。
そこでジェイソンが「お金は何だと思いますか?」と深く切り込む。彼自身は「将来のための選択肢を増やすため」と持論を披露、一方の井上は返答に詰まりつつも自分の経験を踏まえて「束縛されるもの」と発言。そこから会話が発展しつつ、「そこまで節約をしているのに投資をしていないのは勿体ない」とジェイソンは井上にギャンブル的ではない長期的な分散投資を勧める。