【ONE PIECE考察】プルトン、ポセイドン、ウラヌス……研究家が考察する、古代兵器の正体
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
『ONE PIECE』の世界で、重要アイテムとして存在が語られている「古代兵器」。アラバスタ編で名前が初登場してからは、常に古代兵器を中心に物語が進んでいたと言っても過言ではないだろう。しかしその正体が判明している兵器は1つしかなく、その他の2つに関しては明かされている事実も多くない。
そこで今回は古代兵器の正体や使い道について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「終幕したばかりのワノ国編で、最後の最後に在り処がわかったのが『プルトン』です。純粋にプルトンがワノ国にあるのには、びっくりしました。プルトンの所在が判明した今、何よりも気になるのは巨大な戦艦と言われたプルトンがワノ国の地下深くにどういった様子で存在しているかです。ワノ国編ラストでワノ国は元々あった地面が、壁により溜まった雨水で沈んだ上に作られたと判明しています。作中では地下に潜港(モグラみなと)やマグマ溜まりがあると言及されていて、プルトンがあるのはその近辺だと思われるのですが真相はまだわからないままです。フランキーはプルトンの設計図を見た際に、こんな物が本当に作れるのかと驚愕していたので、港や水辺に縛られない規格外の兵器である可能性も高いんですよね。例えばワノ国自体が戦艦になるとか、ズニーシャや海王類のように生物が関係するとか。常軌を逸するほどの大きさである、想像もできないほど未知の能力を持つ兵器であるならば、フランキーの反応にも納得できます」
3つあると言われる古代兵器の中で、その正体が判明している兵器が1つだけ存在する。
「古代兵器の中で、唯一正体がわかっているのが『ポセイドン』です。リュウグウ王国の王であるネプチューンによって、王女であるしらほしがポセイドンの正体だと明かされました。しらほしは海王類の王であり、海王類はノアを引く存在です。ノアも多くの謎が秘められたままですが、ジョイボーイもノアを動かし何かを成し遂げようという思いはあったのではないでしょうか。それはおそらく、魚人族や人魚族を地上に連れて行き、移住させようとしていたと考えるのが自然でしょう。言い方を変えれば、彼は海底にある魚人島を滅ぼそうとしていたとも言えます。魚人島編にてマダム・シャーリーは、ルフィが魚人島を滅ぼすと予言していました。もちろんルフィは深いことは考えていないと思いますが、結果的にはジョイボーイが成そうとしていたことを、ルフィが実行するのかもしれません」
ポセイドンとは逆に、作中でその正体や能力についてまったく明かされていない古代兵器もあった。