【ONE PIECE考察】“火ノ傷の男”の正体は? 最終章で現れたキーマンを考察

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 『ONE PIECE』でワノ国編が終幕した直後、ルフィとは別の道を行くキッドの口から新たなキーワードが飛びだした。それが「火ノ傷の男」である。どうやらこの男は海賊王までの道に大きく関係するようだが、その正体は未だ明かされていない。

 そこで今回は「火ノ傷の男」について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

「『火ノ傷の男』に関して明かされている事実は、ほとんどないと言ってもいいくらい少ないです。まずキッドはキラーとロードポーネグリフに関する会話をしているときに、この言葉を口にしています。そのためロードポーネグリフに関係する人物なのは間違いないでしょう。またキッドは『火ノ傷の男』について、まったくアテがない様子でした。しかしローは意味深な雰囲気をだしており、何かを知ってる感じです。そしてルフィは『火ノ傷の男』の存在すらも知りませんでした。『火ノ傷の男』について気になるのは主に2つ、やはり『正体』と『役割』ではないでしょうか」

 「火ノ傷の男」の正体を探るならば、重要な要素が2つあると神木氏は続ける。

「重要なのは間違いないので、『火ノ傷の男』の正体に関しては読者の中にも様々な考察があります。まずヒントになるのが、単純にその特徴的な名称ですよね。通り名からよく言われるのが、炎帝にして傷跡があるサボや、サカズキとの決闘でひどい火傷を負ったクザンです。たしかに足取りが掴めないクザンは、アテがない男という意味でも十分あり得ると思います。しかしサボはもし何かを知っていたら、ドレスローザで真っ先にルフィに言ってると思うんですよね。もちろん夢も知り応援しているので、サボがルフィに何も言わないのは不自然かなと感じます。そもそも私は『火ノ傷』が火傷ではなく、そのまま『火の形の傷』なのではないかと思っています。もしそうだとすればすでに登場しているキャラでは該当者がいないので、新キャラの可能性が高いです。そして正体を考えるうえでのもう1つの重要な鍵が、ロードポーネグリフの関係者である点です。もちろん誰がどのタイミングで何を知るかは分かりませんが、所在が不明のロードポーネグリフに関係している事実だけでタダ者ではないですよね。第631話の扉絵で、クロッカスと酒を飲む謎の男が話題になってから随分時間が経ちました。私はこの男がロジャー海賊団のクルーであり、『火ノ傷の男』の正体なのではと思っています。扉絵を見ると、クロッカスと彼は知らない仲ではなさそうですよね。もし彼がロジャー海賊団であれば、ロードポーネグリフの在り処を知っている可能性も十分あると思います」

 『火ノ傷の男』の正体がロジャー海賊団のクルーであれば、読者としては非常にワクワクする展開だろう。それでは彼が担う役割とはなんなのだろうか。

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