声優・伊達さゆり ラブライブ!スーパースター!!でも活躍する10代最後を収めた写真集「私にとって第二の卒業アルバム」」

――伊達さんは、子供のころから声優という仕事に関心をお持ちだったと伺っております。子供の頃に影響された声優さんや、作品はありますか?

伊達:私はとにかく『ラブライブ!』シリーズが大好きで、作品に関わるキャストになりたいと思っていたんです。声優ももちろん凄くなりたかったけれど、子どものころから訓練をしてきた人がなる職業だと思って、自分には無理だろうなと思って諦めていました。それでも、キャストになりたい思いは胸に秘めていましたが、友達にも話していませんでしたし、年齢を重ねるごとに難しいだろうと思い始めていました。そして、高校生になり、進路を決める頃になると、現実と向き合うことになって焦り始めますよね。声優の夢は心の中にしまっておき、心理カウンセラーになりたいと考えるようになりました。

――そんな伊達さんに転機が訪れたわけですね。

伊達:進路に迷っていた時に、偶然オーディションの告知が出たんです。こんな奇跡は二度とない、声優を目指すなら今しかないと思いました。でも、本当に私がオーディションを受けていいのかなと、申し込みの期限ギリギリまで迷いました。申し込みの最終日まで決心がつかずにいて、土壇場で(提出する)動画のサイズの間違いに気づいて、慌てて撮り直した思い出があります(笑)。

――そして、見事オーディションに合格され、夢を叶えたわけですよね。憧れだった声優になって、感じたことなどはありますか。

伊達:最初はすべてが初めてだらけで、周りのみなさんに動かしてもらっている状態でした。なにしろ、宮城にいたときはグーグルマップの使い方もわからなかったくらいなんです。それなのに、声優の仕事は毎日仕事をする場所が違います。はじめは、道に迷って遅れるんじゃないか、無事に家まで帰れるのかなとハラハラしていました。また、声優はキャラクターの感情を表現する仕事です。自分自身の感情はどこまで出していいんだろうと悩みました。自分を出さないようにするとかえってぎこちなくなったり、またはリラックスして自分らしさを入れて演じたほうが魅力的になったりと、演じ方は一通りではありません。スタッフのみなさんの思いに応える演技ができるように、日々、学んでいる最中ですね。

――これまで、お仕事で失敗してしまったことなどはありますでしょうか。

伊達:自分が所属する事務所に初めて行ったときは、緊張のあまりガチガチになってしまっていて。廊下で大先輩の声優さんと偶然すれ違ったとき、挨拶の仕方がわからなくて、うっかり「こんにちは」と言ってしまったんですよ。

――では、お仕事の前に必ず行うルーティーンはありますか。

伊達:私はまだルーティーンが確立できていないんです。私にも何かあればいいなと思ってはいるので、これから探していきたいなと思っています。

――今後のさらなる活躍が楽しみな伊達さんですが、20歳になったら挑戦してみたいことをぜひ教えてください。

伊達:ジャンルを問わず、いろいろな仕事に挑戦していきたいです。そして、新しい可能性を見つけるために、積極的に挑戦したいと思います。10代の頃の私は、まだまだ冒険心が足りませんでした。20歳になってからは、周りのみなさんの助けを借りながら、自分らしさをどんどん見つけていきたいです。これからも応援よろしくお願いいたします!


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