声優・伊達さゆり ラブライブ!スーパースター!!でも活躍する10代最後を収めた写真集「私にとって第二の卒業アルバム」」


 2021年に『ラブライブ!スーパースター!!』の澁谷かのん役でデビューし、瞬く間に人気声優の仲間入りを果たした伊達さゆり。伊達にとって初めてとなる写真集が、9月28日に発売される。そして、その2日後に20歳の誕生日を迎える伊達の、10代の思い出を飾るにふさわしい一冊に仕上がった。今回は伊達にインタビューを敢行し、発売を間近に控えた現在の気持ちをうかがった。

写真を撮られるってどんな感じだろう?

――いよいよ伊達さゆりさん初めての写真集が、20歳が目前のタイミングで発売されます! 現在、どのような気持ちでしょうか。

伊達:まだ実感がわかないです。写真集を出していただけると伺ったときも、「写真を撮られるってどんな感じだろう?」と思ったんですよ。というのも、私はそれまで写真を撮ったり、撮られる機会があまりなくて(笑)。声優の仕事を始めてから自撮りの習慣がついたくらいなんです。撮影が始まる前は緊張感もあったのですが、始まったらすごく楽しかったですね。そして、私が憧れていた声優さんたちも、こういう感じで撮影をしているんだなあ……と思って、感慨深かったですね。9月28日、みなさんのもとにお届けできるのが本当に嬉しいです。

撮影/藤原宏

――『あしあと』という写真集のタイトルは、どうやって決まったのでしょうか。

伊達:初めての写真集ということもあり、応援してくれるファンの皆さんと一緒に作りたいと思ったので、タイトルは私の配信番組内(『伊達さゆりのあと8cmは伸ばせます!』)で募集しました。ファンの方は私の名前にちなんだ『ひめさゆり』を推してくださり、スタッフさんは『きらり』、私が挙げたのは『あしあと』。偶然にもみんなひらがなですが(笑)、この3つの候補から視聴者のみなさんに投票していただき選びました。すると、なんと私の案がもっとも多くの票を獲得して選ばれたんです!

――おめでとうございます! そんな伊達さんが考えた『あしあと』というタイトルに込めた意味を、お聞かせください。

伊達:足跡は、振り返って足元を見なければ見えません。人生は前を見ることが大切だと思いますが、前だけ見て歩いていると、時にはしんどくなることもあります。そんな時は、ちょっと振り返ってみてもいいんじゃないかな、と思うんです。また、私は宮城県の出身なのですが、ページをめくったときに、生まれ育った地元の懐かしさや家族のありがたみも振り返れる写真集にしたいと思いました。そんな思いを『あしあと』という言葉に込めています。

――写真集の公式Twitterアカウントを見ますと、金色の具志堅用高の像が立つ沖縄県の石垣島や竹富島、そして宮城県の松島などで撮影されていますね。

伊達:今回は沖縄と宮城の2か所で撮影しました。沖縄はずっと憧れの場所。初めて訪問したので、すごく新鮮な気持ちで撮影に臨みました。対して、宮城は生まれ育ってきた場所ですから、あえて見覚えのある土地を選ばせていただきました。

――初めての沖縄はいかがでしたか?

伊達:沖縄に降り立ったのがちょうど梅雨の時期でした。宮城や東京とは湿度も湿気も、そして空気感も違っていて、海外に来たような気持ちで異様にはしゃいでいましたね(笑)。泊まったホテルは海が近く、ヤシの木が見えるのがとても新鮮でした。撮影中は海にも入りましたが、海水が透明でキラキラと輝いていて。砂と水が混じっていなくて、すごくきれいだなと思いました。あと、あちこちを猫たちが普通に歩いているんですよ。生き物がこんなに生きやすい環境なんだなと思い、心がほんわかしましたね。

――沖縄は時間の流れも違いますよね。

伊達:そうですね。今までも1日がかりで撮影していた日もありましたが、沖縄は太陽の動きや時間の流れも、本当にゆっくりだなと感じました。夜にマネージャーさんと2人で、浜辺で仕事について語り合ったのもいい思い出です。ついしゃべりすぎたと思って時計を見たら、1時間くらいしか経っていなかったり。東京ではなかなかこんな体験はできませんよね。波の音や虫の声も心地よかったですし、リフレッシュできましたね。

私の瞳の中に映るものわかりますか?

――撮影現場での裏話を教えてください。

伊達:表紙は松島で撮影した写真ですが、私の瞳の中を見ていただけますか? 松島にある赤い橋と一緒に、白い数字で“19”と書かれているのが見えませんか?

――本当ですね! これは伊達さんが19歳であることに因んだ、演出なのでしょうか?

伊達:実はこれ、カメラマンさんの洋服が偶然に映り込んだものなんです(笑)。私も気が付かなくて、Twitterでファンの方に教えていただいたんですよ。

――そんな偶然があるんですね! そして、松島といえば宮城の観光地の定番ですよね。思い出はありますか。

伊達:松島は子どもの頃に出かけた思い出はありますが、10代の学生の頃は一度も行ったことがなかったので、懐かしく感じましたね。高校生の頃は家でひたすら歌を熱唱するのが趣味だったので、休みの時も外に出歩くことがなかったんですよ(笑)。だから、子どもに戻ったような気持ちで、はしゃいでしまいました。

――学校の校舎内で撮影された写真も、たくさん収められていますね。

伊達:校舎内で撮影できたのは凄く嬉しかったですね。移動教室の風景も撮影しましたが、つい最近まで学生だったこともあって、懐かしい思いがぐっと込み上げてきました。ちなみにノートや教科書は私物を使っています。高校生時代には、まさか卒業後にこんな形で使われるとは夢にも思わなかったでしょうね。撮影中にノートを見返してみたら、まじめに勉強した痕跡があって嬉しかったです(笑)。この写真集は、私にとって第二の卒業アルバムのような一冊です。

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