『こち亀』が愛される理由 羽生土地郎、多部田多部五郎……両津とバトルを繰り広げたクセが強い迷キャラの存在

『こち亀』が愛される理由 羽生土地郎、多部田多部五郎……両津とバトルを繰り広げたクセが強い迷キャラの存在

 『週刊少年ジャンプ』に40年間連載され、幅広い層に人気となった「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。

 主人公両津勘吉と派出所のメンバーが主な登場人物だが、なかには単発あるいは数回の登場ながら、両津とバトルを繰り広げ、読者に強いインパクトを与えた人物がいる。

羽生 土地郎(インチキ不動産屋)

 メガネに髭をはやし、「いかにも」悪そうな顔をしているインチキ不動産屋・ホンダラ不動産を経営する、羽生土地郎。寺井が家を探すと姿を現し、インチキな物件を次々と紹介する悪徳業者だ。

 読者の度肝を抜いたのは、正面から見ると超豪邸だが、15坪しかない家。両津が横に回ると、かなりのぺったんこで狭く、全くくつろぐことができなかった。このほかにもプラモデルで作る家などもあった。

 羽生はマリアを騙したこともあったほか、また中古車センターの社員として登場し、寺井に事故車ばかり進める場面も。ここでは両津の反撃で、客寄せ用のフェラーリ40を献上させられてしまっていた。

 詐欺師ではあったものの、その発想がぶっ飛んでいることから登場するたびに「今度はどんな手でくるのだろう?」という期待感を持つ人も、多かったのでは。

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