【ONE PIECE考察】ついに到着したエルバフ、なぜ長居してはならない? 規格外の島の謎とは

【ONE PIECE考察】ついに到着、エルバフ

※本記事は『ONE PIECE』最新話の内容に触れる部分があります。連載を未読の方はご注意ください。

 『ONE PIECE』の世界にて、麦わらの一味が上陸したエルバフ島・ウォーランド王国。リトルガーデンから序章が紡がれてきたエルバフ上陸への物語が、ついに幕を開けたことで大きな話題となった。

 開始して間もないエルバフ編だが、すでに新情報と気になるポイントのオンパレード。そこで今回は、エルバフで明かされた衝撃の事実について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。

「まずファンとしては、ついにエルバフに上陸したという事実に感動しましたよね。やはりサイズ感は規格外で、ルフィのような普通の人間はもはや点でした。ルイ・アーノートが『“巨大”とは感動である』と表現していましたが、読者も本当にその通りの衝撃を受けたのではと思います。

 エルバフについてわかっていることはあまり多くないんですけど、北欧神話をモデルにしていることは間違いなさそうですよね。ロキやゲルズの名前もそうですし、天界・陽界・冥界という三層の区分分けも、北欧神話の世界そのままです。そう考えると、これからのストーリーや新事実の発覚も、北欧神話に関係するものがリンクしてくる可能性もあるのかなと思います」

 驚いたのは、麦わらの一味を次なる島へと運ぶサニー号の素材となった、大樹の登場だと神木氏は続ける。

「特に衝撃だったのは、エルバフ・ウォーランド王国そのものである大木が、“宝樹アダム”だったことです。宝樹アダムの名前や荘厳さは作中で語られていましたが、その所在地などは謎に包まれていました。その1本が、以前からシルエットでは描かれていたエルバフの大木だったことにびっくりしましたよね。

 宝樹アダムは、闇ルートで2億ベリーの値がつく代物です。ルフィたちは空島で黄金をゲットし、3億ベリーに換金したこともありました。宝樹アダムの場合、2億に相当するサウザンドサニー号に必要な木なんて小枝くらいだと思うんです。高値がつく超巨木なので、もっと狙われてしまい、量が出回ってもおかしくないはず。そうならないのは、やはりエルバフの戦士の屈強さを表しているのでしょう」

『ONE PIECE』が描くファンタジー世界は、いつでも読者を魅了してきた。

「『ONE PIECE』で新しい土地に上陸した際、ダイアルや水上移動など、新たな文化が描かれる場合があります。エルバフでも、『太陽石(ペインター)』という新しい文化が登場しました。太陽石で描いた虹を船で渡るシーンは、『これぞ冒険漫画!』と非常にワクワクしましたよね。太陽石の存在は、エルバフの太陽信仰を表す1つの要素だと思います。太陽神を名乗る人物が要所要所で現れたり、区分に陽界があったりと、やはりエルバフと太陽には深い繋がりがありそうです」

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