ラブコメからサスペンス・ホラーまで 「雨」に思いを巡らせる、梅雨のおすすめマンガ4選

 全国的に「梅雨入り」が近づき、今年も本格的な雨のシーズンがやってきた。雨が降っているだけで気分が下がったり、何かとネガティブになりがちな方も多いことだろう。

 そんな時は、あえて雨がモチーフの作品に触れてみてはいかがだろうか。作中で、雨が主人公の心情やこれからの展開を示唆していることがあり、ネガティブなイメージとはまた違った雨の情緒を感じられるかもしれない。作中で雨の描写が何を意味するのか、ぜひ思いを巡らせながら読んでみてほしい。

『恋は雨上がりのように』


 女子高生のあきらと、アルバイト先の45歳バツイチ子持ちの店長の恋愛模様を描いた作品。伝えたくても伝えられない、年の差恋愛の切なさ。そして、店長とあきら、それぞれが諦めてしまった、または諦めざるを得なかった夢の話。まるで、人生において避けては通れない雨のような出来事を前にした2人が、時に葛藤しながらも寄り添って前へ進んでいく姿に胸を打たれる。また、あきらの心情とリンクするような雨の描写にも注目してほしい。

『涙雨とセレナーデ』


 ある日突然、音楽の授業中に不思議な光と雨音に包まれた女子高生の陽菜。目を覚ますと、そこは明治40年の世界だった。そこで陽菜は、自分とそっくりな少女・雛子になりかわり、御曹司の孝章と行動を共にする。物語が進むにつれて、陽菜と孝章は互いに惹かれ合っていくが、孝章が発する詩的でドラマチックなセリフ、そして、本来生きる時代が違うからこそ、自分の気持ちを抑えようとする陽菜の切ない恋心は必見。胸がきゅっとなるような切なさやもどかしさがたまらない。

『天泣のキルロガー』


 雨の日になると殺人者を見分けることができる、通称“殺人の履歴書”が視えてしまう少年と、殺人犯の肉を食料とする少女が織りなす復讐劇。殺人者たちとの攻防戦はもちろん、2人の能力など、考察しがいのある謎の多さも魅力の一つ。雨の日がトリガーとなっているため、この時期に読むといっそう緊張感や臨場感を味わえること間違いなし。

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