【母の日】磯野フネ、野原みさえ、ベルメール……国民的漫画のかっこいい母親たち
5月の第2日曜日は「母の日」。起源は諸説あるが、1907年の5月12日にアンナ・ジャービスという女性が戦争で亡くなった母を弔うため教会に白いカーネーションを贈ったのが始まりとされている。『サザエさん』『クレヨンしんちゃん』『ドラゴンボール』といった国民的漫画でも、ユニークな母親の存在は欠かせない。「母の日」を記念して、改めて代表的な母親キャラを振り返ってみたい。
『サザエさん』磯野フネ
フグ田サザエ、磯野カツオ、ワカメの母であるフネ。割烹着や着物でいることが多く、「昭和の母親」の代名詞的存在といえよう。
原作では意地悪な一面も出していたが、アニメで垣間見れる夫・磯野波平との信頼関係や、子どもたちに対する優しい母のイメージのほうが強いようで、「日本の母」と称されることも。
『クレヨンしんちゃん』野原みさえ
野原しんのすけとひまわりの母、みさえ。平成を代表する母親といえば、彼女を想像する人も多いのでは。
癖の強いしんのすけに手を焼きながらも悪いことをすれば「グリグリ」で教育し、良い所があれば褒め称えていく教育方針をとり、奮闘している。
子育てや家事に忙殺されながらも、夫のひろしとともに子供たちを愛情いっぱいに育て、生活する姿は、愛すべき家族像ともいわれている。
『ドラゴンボール』チチ
孫悟空の妻であり、孫悟飯・悟天の母となったチチ。当初は東北弁を駆使して悟空を一途に愛する女性として描かれていたが、結婚し子供が生まれると、教育ママに変貌した。
息子たちへの厳しい教育の甲斐もあってか、彼らは立派に成長。彼女の愛情と礼儀を重んじる教育方針は息子たちに確実に伝わっていた。
『ONE PIECE』ベルメール
戦場で出会ったナミとノジコを保護し、母親代わりとなって育てたベルメール。
みかん栽培業を営んでいたものの、経済状況は苦しく、自身はみかんばかりを食べ、ナミとノジコには良い物を食べさせた。
村を襲撃してきた海賊・アーロンに殺されてしまうが、その際にも2人を「自分の子」と主張し、「どんな事があっても、自分が生まれてきた世界を憎まないで」という言葉を授けた。