【漫画メシ】クッキングパパの寿司チャーハンから美味しんぼの鮭チャーハンまで ユニークな漫画チャーハン4選
日本で最も愛される身近な中華料理の一つ、チャーハン。ご飯をさまざまな調味料や具とともに炒める、というシンプルな料理だが、その調理工程や具材のバリエーションは無数にあり、かなり奥が深い。『クッキングパパ』『スーパーくいしん坊』、『美味しんぼ』といったグルメ漫画の世界でも、さまざまなチャーハンが登場し、読者を楽しませてきた。本稿では、そのなかでも印象に残る“漫画チャーハン”の一部を紹介したい。
寿司チャーハン
漫画に出てきたチャーハンのなかでも、読者にかなり強いインパクトを与えたのが、『クッキングパパ』に登場した「寿司チャーハン」だ。
コンセプトは「残った寿司を腐らせずに食べる」というもの。寿司はなまもので保存がきかず、冷蔵庫に入れると酢飯が固くなってしまうため、それならチャーハンで食べてしまおうという作戦だ。
作り方は油を敷いたフライパンに寿司を豪快に入れほぐし、コチュジャンを混ぜる。さらに炒り卵、醤油、コショウなどで味をつけて完成だ。荒岩一味は「うまいぞ、ぜひ試してみてくれ」と説明していた。
YouTubeでは複数のユーザーが再現に挑戦。味の評価は「これはこれで美味しい」というものだった。
おかかチャーハン
こちらも『クッキングパパ』の荒岩一味が作った、おかかチャーハンだ。かつおぶし、卵、ねぎ、味付け海苔、ニンニク、塩コショウなどで味をつけるもので、簡単かつ材料費が安いことが魅力である。
このおかかチャーハンは漫画の影響もあってか広く認識され、多くの人が再現に挑戦。味の評価は、総じて良好のようだ。
火の玉チャーハン
牛次郎とビッグ錠のコンビが世に送り出した、伝説の料理漫画『スーパーくいしん坊』。そのなかで登場し、現代も人々に語り継がれているのが火の玉チャーハンである。
チャーハン自体は至ってシンプルなのだが、問題はその作り方。天井からロープのような糸を垂らし、そこに2つのフライパンをくす玉のようにしてくくりつけ、中にチャーハンを入れる。そのフライパンを回し、火にあてて加熱していく。
最後に2つのフライパンを割ると、皿にチャーハンがマジックのように落ち、出来上がりとなる。漫画では複数のフライパンを天井から吊るして次々に割ることで、客の食欲を刺激していた。
この火の玉チャーハンは『マツコの知らない世界』(TBS系)でも取り上げられ、ビッグ錠氏立ち会いのもと再現に挑戦。残念ながら失敗し、「リハーサルでは大惨事になった」と紹介されていたが、そのアイディアの面白さは視聴者とマツコ・デラックスも称賛していた。
番組内でビッグ錠氏が「誰もやらないと思って描いている」と本音を明かしていた火の玉チャーハン。YouTubeでは果敢に再現に挑むユーザーもいたが、かなり苦労した挙句に失敗しているようだった。