【漫画メシ】カレー餃子、ドラゴン餃子、包まない餃子……ユニークで美味しい漫画発のアイデア餃子4選
日本で食べられている中華料理のなかでも、トップレベルの人気を誇っている餃子。ひき肉やニラなどを混ぜて作った餡を皮で包むシンプルな料理だが、餡の種類や調味料、加熱の方法などにより、様々なバリエーションがある。工夫の余地も大きいためか、『スーパーくいしん坊』『中華一番』といった漫画の世界でも、変わった餃子が登場してきた。本稿ではその一部を紹介したい。
『スーパーくいしん坊』カレー餃子
1980年代に『月刊少年マガジン』で連載されていたスーパーくいしん坊。そのなかで登場したのがカレー餃子だ。
カレーを餃子の餡として包むのは至難の業だが、作ったルーを、製氷皿に入れて冷凍庫に入れるのが最大のポイント。凍ったカレーを皮で包み、フライパンの上で焼くことによって、カレーの入った餃子を実現した。
北海道の一部では、餃子をカレーの上に載せて一緒に食べる「ぎょうざカレー」が愛好されているが、スーパーくいしん坊のカレー餃子は「中に包む」もの。カレーと餃子の相性は、意外と良いのかもしれない。
その味も高く評価されているようで、YouTubeで再現したユーザーも、太鼓判を押していた。
『中華一番』ドラゴン(昇龍)餃子
小川悦司原作の料理漫画、『中華一番』。作品内の餃子大会で主人公のマオが作ったのが、ドラゴン(昇龍)餃子だ。
エビをドラゴンに見立てた餃子で、上を浮き粉の皮、下を小麦粉の皮で挟み込み、蒸したときに膨張率がことなるため、動いたように見えると説明されていた。そして動くことによって蒸し餃子の餡と皮の隙間が埋まり、旨味を閉じ込める。
さらに海老の頭の味噌をきれいに取り、それを餃子の餡に練り込むことで、深い味わいを出していた。かなり手の込んだ料理だけに作るにはかなりの手間がかかるが、YouTubeチャンネル「ズボラ飯の漫画飯再現料理」が再現に挑戦していた。
『かしましめし』包まない餃子
おかざき真里原作の漫画『かしましめし』。そのなかで登場し話題になったのが「包まない餃子」だ。
文字通り餡を包まない餃子で、餃子の皮をホットプレートに乗せて焼き、餡を乗せて焼いたところで、もう1つの皮を上からかけて水を少しまいたうえでフタをして、蒸し焼きにするものである。包まずにその場で焼いてすぐに食べるという発想は斬新かつ大胆なもの。さらに手間を短縮できるポイントも大きく、真似をする人が続出した。
YouTubeでも複数のユーザーが再現に挑戦している。