【漫画】人物を描くときのポイントは「首」にあり? 一見上手な少女のイラストがプロ漫画家の添削で一変

 人物の絵を描くとき、バランスがうまく取れない。これは漫画やイラストに挑戦したことがある人にとっての“あるある”だろう。プロの漫画家やイラストレーターになるためにはクリアしなければいけない課題であり、そのポイントを解説する動画が、YouTubeで公開された。

 動画を公開したのは、元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏だ。ハイド氏は視聴者から寄せられた一見上手な漫画やイラストを、プロの目線で細かく添削している。解説のわかりやすさとともに、あくまで本人の長所を生かすアドバイスが心地よく、自分では絵を描かない人も楽しく視聴できる。チャンネル登録者数は15万人を超える。

 4月23日に公開された「【イラスト添削81】モノクロイラストを上手に描くコツ~プロ漫画家が教えます~」と題した動画では、ひなたさんのイラストを添削することに。ひなたさんはイラストレーターを目指していて、現在人物キャラクターの全身を描く練習をしているという。そこで、「モノクロでも魅力的に描ける方法を教えてほしいです」と、ハイド氏にアドバイスを求めた。

【イラスト添削81】モノクロイラストを上手に描くコツ〜プロ漫画家が教えます〜

 ひなたさんが描いたキャラクターは「朝、登校中に出会った男の子に一目惚れした女の子」という設定だ。このイラストを受け、ハイド氏は「表情からそういう感じも伝わってくるし、よく描けている」と絶賛。さらに「内股の立ち方やハンドバッグを持っているところなど、全身から女の子らしさを感じます」と付け加えた。さらに髪の毛の表現についても称賛。「これが髪の毛に見えるかと聞かれたら、見えないと思う。ただひなたさんはこれが面白いと思って、思いついたまま描いたと思う。そこが素晴らしい」と説明した。

 その上で始まった添削作業。まずハイド氏は体を描くとき、最初におさえるべきポイントについて説明した。それは「首」だそうだ。「首というのは、体と顔の連結部分になるわけです。なので、ここが正しく描かれていないと、首から下もおかしくなってしまう。手の先や足よりも注目される部分なので、この辺が上手く描けていればそれだけでしっかりしたイラストに感じてもらえます」とのこと、素人にとっては意外に思えるが、実際にビフォー・アフターを見てみると効果は歴然だ。

 さらに全身を上手く描くポイントとして「まず裸を描いてから洋服を着させていく」ことを推奨したハイド氏。このアドバイスは同チャンネルの動画の中でたびたび伝えられているが、やはりスキルアップするためには基礎的なことをしっかりと行っていくしか方法はないということだろう。

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