新感覚のチート系ギャグバトル『長谷川無双』“時代ガチャ”に大当たりした男が戦国時代で大暴れ!

新感覚のチート系ギャグバトル『長谷川無双』

チート系ギャグにして本格バトル漫画

 身長の“時代ガチャ”に大当たりした主人公が、高身長を武器にして無双しまくる本作。ジャンルとして括るなら「チート系ギャグ」と言えるが、躍動感と気迫あふれる筆致で描かれた戦闘シーンは圧巻。バトル漫画としての読み応えがある作品となっている。また、戦闘シーンにおいて、各キャラクターの強さを推し量る要素が身長になっている点も斬新。創意工夫がみられる身長の描写にも注目してほしい。

 だが、長谷川の物語もチートなままでは行かなそうだ。なぜなら、どの時代にも必ず伝説的な存在がいるように、小柄な日本人が多かった戦国時代にも“デカい武将”は存在したと言われているからだ。

 作中で長谷川は「川中島の戦い(1561年)」にて武田陣営で戦うが、その最中に上杉謙信の家臣・小島弥太郎と一戦を交えることになる。彼は上杉陣営の屈強な護衛役として活躍し、身長が180cm以上あることから「鬼小島」と呼ばれていたそうだ。

 本物の“時代ガチャ”大当たりが現れた時、長谷川はどのようにして戦うのだろうか?例え、“時代ガチャ”に大当たりしたとしても、また別のハードルが出現してプラマイゼロ......。結局のところ、人生はままならないものなのかもしれないという哀愁を本作から感じる。

 花粉症に悩まされ、外出が億劫になる今の季節。ぜひ『長谷川無双』を手に取って“時代ガチャ”に思いを巡らせてみてはいかがだろうか?

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