『アクセル・ワールド』最新刊が週間ラノベランキング1位に 『ソードアート・オンライン』作者による本格メタバース小説
Rakutenブックスのライトノベル週間ランキングで、3月7日~3月13日の週に1位となった最新刊『アクセル・ワールド26 裂天の征服者』では何と、ハルユキを〈ブレイン・バースト〉に引き込んだ恩人〈黒雪姫〉の元からハルユキが離れ、〈黒雪姫〉とは縁浅からぬ白の王が率いるレギオン「オシラトリ・ユニヴァース」へと移籍。新章《第七の神器編》が幕を開けるが、ここで繰り広げられる展開がいろいろと凄まじい。
ハルユキが〈黒雪姫〉に、そして〈黒雪姫〉がハルユキに抱いていた感情をついにぶつけ合う場面があって、ようやくといった感動を呼ぶ。また、「ネガ・ネビュラス」のメンバーとして強敵を次々と退けて来たシルバー・クロウですら簡単に凌駕するバーストリンカーが次々に登場し、戦いの困難さを感じさせる。
そして巻末で、もはや次元が変わったとしか言い様がない状況が訪れ、先をまったく見えなくさせる。巨人を撃退したと思ったら、島の外から新たな敵が現れた『進撃の巨人』にも劣らないその驚愕を味わいたかったら、第1巻から順に読んでいくことをお薦めするが、第2巻までの「発動編」をまず読んで、そこからいろいろあったと想像し、いきなり第26巻を読んで面白さに触れてみるのも手かしれない。そこから遡って読みたくなることは確かだが。
週間ランキングは、『デュラララ!!』の成田良悟が書いた人気ゲーム『Fate/stay night』シリーズのスピンオフ小説最新刊『Fate/strange fake 7』が2位、メディアワークス文庫の知名度を一気に押し上げライト文芸のムーブメントを作った三上延の人気シリーズ最新刊『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と虚ろな夢~』が3位となった。
4位は「魔法科高校の劣等生シリーズ」で主人公だった司馬達也や妹の深雪が卒業したあとに立ち上げた組織が舞台の佐島勤『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 4』。5位はこれも人気の「よう実」シリーズ最新刊で衣笠彰梧の『ようこそ実力至上主義の硬質へ 2年生編6』が入った。