『テニスの王子様』ブーメランスネイクから『巨人の星』大リーグボール1号まで スポーツ漫画の「神業」4選

スポーツ漫画の神業4選

『巨人の星』大リーグボール1号

 梶原一騎原作の野球漫画で、スポ根アニメの金字塔としても知られる『巨人の星』。主人公の星飛雄馬が、ボクシングや剣道で感覚を研ぎ澄まし、完成させたのが「大リーグボール1号」である。

 このボールは相手の動きを予測し、相手の頭付近にあるバットめがけてボールを投げ、命中させ、凡打に打ち取るというものだった。完成後、飛雄馬は無双状態で、試合に勝ちまくった。

 結局、父で中日ドラゴンズに就任した星一徹のコーチを受けたオズマがバットをホーム付近に構えてボールを誘い、そこから素早くテイクバックを取り打つという手法で破った。

 星飛雄馬が精神をすり減らした大リーグボールを意図的に再現する野球選手は残念ながら現在も出ていないが、偶然の産物で頭付近のバットにボールが当たり、投手や捕手ゴロに終わるケースは多々発生している。危険が伴うボールだけに、試合で意図的に再現ことはできないが、観客が名作漫画を思い出して盛り上がるシーンである。

今後の神業に期待

 現実には考えられない神業がウリになることも多いスポーツ漫画。金城宗幸とノ村優介による『ブルーロック』など、新たに大人気となっているスポーツ漫画が続々と登場しているだけに、今後も信じられないような技が登場することを期待したい。

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