つみれ鍋、愉悦セット、実家カレー……『1日外出録ハンチョウ』漫画メシの再現動画がおもしろい
大ヒットコミック『賭博破戒録カイジ』シリーズのスピンオフ作品で、食にスポットライトを当てた内容が人気の『1日外出録ハンチョウ』(週刊ヤングマガジン)。
漫画ならではの「トンデモ」ではなく、見た目は普通でありながら細かいところに工夫が凝らされたハンチョウの料理は、思わず真似したくなってしまう魅力に満ちている。多くの読者たちが再現に挑戦している、代表的なものを見ていていきたい。
長ネギと生姜たっぷりつみれ鍋
自身が風邪気味であることに気がついた大槻班長が、体調を回復させるべく作ったのが「長ネギと生姜たっぷりつみれ鍋」だ。
鍋に長ネギと生姜、さらに生姜の入ったつみれを入れ、グツグツと煮る。煮上がったところで、ネギやつみれをおろしポン酢につけて食べるのだ。長ネギは「首に巻くと風邪が治る」という都市伝説まである健康食材で、生姜は鍋の出汁や湯に入れて飲むと、体が温まる。
風邪を治すための要素が揃っているこの鍋は、素材が全て手に入りやすいこともあり、マネする人が続出。YouTubeでも複数のユーザーが再現に挑戦している。
愉悦セット
スーツに身を包んだ大槻班長。昼間から、サラリーマンで混雑した新橋の立ち食いそば屋に入ると、テーブル席に座りコロッケ、かき揚げ、海老天を単品で頼んでいく。
さらにほうれん草に温玉を乗せたものを小鉢で出させ、そばは最後に出すよう指示し、極めつけに、ビールを注文。店内に飲みたくても飲めず悶々としているサラリーマンを肴に優越感に浸りながらビールを飲んだのである。
平日の昼間からビール飲む、という行為は、サラリーマンにとっては休暇を取らない限り難しいものだが、平日休みや自営業などに従事する人々なら、可能である。しかし、「単品でコロッケとかき揚げと海老天をオーダーし、食べ終わった頃にそばを出してもらう」ところまでこだわるとなると、気が引ける人が大いに違いない。
筆者の友人は立ち食いそば屋に入りイカ天だけを頼むという大槻班長に似た行動をとったが、恥ずかしさに耐えきれなかったのか、筆者を置き去りにしたうえ、イカ天を託し、退店してしまっていた。
大槻班長が頼んだコロッケ、かき揚げ、海老天、ほうれん草に温玉を乗せたものを「愉悦セット」として再現する動画は、YouTubeで確認することができる。