『OH!MY!コンブ』中年になっても独特の味覚は健在! ギリギリを攻める大人のリトルグルメ4選
1990年に『コミックボンボン』で連載され、アニメ化されるなど人気を誇った料理漫画『OH!MY!コンブ』。
2021年、『モーニング』にて、前作から30年後を描いた『OH!MYコンブミドル』がスタート。主人公のなべやきコンブが中年となり、貧乏生活を送りながら安いお菓子と食材を使った料理に興じる姿が話題になっている。
今回はそんな『OH!MYコンブミドル』の料理を振り返ってみたい。
アダルトもちピザ
大家の女性、大家ひとみが勝手に部屋に上がり込み、2人で酒を飲むという美味しい展開になったなべやきコンブ。
交通事故で亡くなったひとみの旦那が「もちピザ」が好きだったことを知ると、おもむろにポテトチップと餅を取り出し、もちに生クリームをかけ始める。そしてその上にチーズを載せてオーブントースターで焼き、さらにポテトチップスをふりかけた。
「アダルトもちピザ」と名付けられたこの料理を食べると、ひとみは「オーマイコンブ」と叫ぶ。その後、ワインを飲んで酔いつぶれたひとみに抱きつかれたコンブだったが、アダルトな雰囲気にはならず、ひとみの部屋に帰した。
もちとチーズの相性は抜群だが、そこに生クリームとポテトチップを混ぜるという発想。程よい甘さと餅の食感を楽しむことができそうだ。
鬼ギリ
近所に住む子供、舞ちゃんと遊び、腹をすかせている様子を見たコンブ。好きな食べ物を聞いたにもかかわらず「鬼が好き」と返されるが、とある料理を思いつく。
持ってきたのはカットよっちゃんとオリーブオイル、いちご、そしてご飯。コンブはおもむろにいちごとカットよっちゃんを切り刻むと、オリーブオイルと塩、そしてカットよっちゃんといちごを混ぜたおにぎりを作る。最後に鬼の角として、2つのカットよっちゃんを刺した。
いちごをご飯に混ぜるという少々風変わりとも思える「鬼ギリ」だが、食べた舞ちゃんと大家ひとみは、「オーマイコンブ」していた。好みが分かれそうな「ウマイ・まずい」のギリギリを攻めている感のある料理ではあるが、試して見る価値はありそうだ。
ルーロー飯とえびせんビスク
コンビニエンスストア「ジャガマート」でバイト中、店を訪れた酔っぱらいから「ルーロー飯とえびのビスクをくれ」と言われたコンブ。店長は断るが、「家に帰っても母ちゃん何も作ってくれねーし、コンビニまで俺に冷めてーのか」と泣かれて、「ご用意いたします」と笑う。
コンブは鍋にオリーブオイルを敷き、ニンニクチューブ少々、トマトジュース、水、コンソメを入れて煮たスープにえびせんを細かく砕いたものを入れ「えびせんビスク」を完成させた。
さらにフライパンにごま油をしき、缶詰かパックの角煮、さらに龍角散ののど飴を混ぜ、醤油と水で味を調え、ご飯の上にかけた「ルーロー飯」を作り上げた。えびせんとのど飴を隠し味にするという発想はかなり変わっているが、酔っぱらいは満足していた。