【漫画】ちょっと猫背の女の子が憧れの先輩と急接近! 女の子同士の淡い関係性に胸キュン読者が続出

ーー女子生徒「幸田」の純粋さや「海野」先輩の美しさが際立つ作品だと感じました。創作のきっかけを教えてください。

oA:本作は渡り廊下ですれ違う様子を描きたいと思い、そこからキャラクターをはじめとする細部をつくっていきました。私の場合は描きたいシーンや絵面が頭に浮かんでから作品をつくることが多いです。

ーー学校の渡り廊下に着目した理由を教えてください。

oA:「いつもは離れている」というシチュエーションが描きたかったためです。憧れの先輩とつながることができる唯一の架け橋として、渡り廊下を描きました。

 また私が通っていた学校は渡り廊下がなかったため、憧れのような気持ちも抱いていました。渡り廊下のある学校を創作物でなど見かけるなか、渡り廊下は素敵なことが起こりそうな気がするような美しさを感じています。

ーー後輩と先輩の関係を描いた理由を教えてください。

oA:同級生同士の関係よりも、いつもは離れているというシチュエーションを描くことができると感じたからです。普段は会えない憧れの人の象徴として先輩を描き、主人公は後輩にあたる女の子にしました。

ーー幸田のとなりにいる友人の存在が、彼女のキャラクターをより引き立てていると感じました。

oA:幸田と友人の関係はあまりベタベタしていない雰囲気を出したいと思っていました。会話のなかでいい感じに突っ込んでくれる子を意識して、幸田の友人を描いています。

ーー登場人物がそれぞれ異なる靴下を履いている点が気になりました。

oA:私は靴下の描き分けが好きで、キャラクターの個性が出る箇所だと思っています。私が学校に通っていたときも色々な靴下を履く生徒の姿を目にしていました。靴下の長さや色の違いによって、おしゃれを楽しんでいたのかもしれません。

 本作において、真面目な海野だったら長くて白色の靴下を履くだろうなと思いました。幸田が短い紺色の靴下を履いているのは私の好みです。

ーー女の子を描くときに意識していることを教えてください。

oA:自分が感じる「かわいい」を追求したいと思っています。しかしこういう女の子が好きという明確な人物像は存在していないです。

 ただ、主要な登場人物はメインのキャラクターであることが一目でわかる造形にすることは意識しています。本作は海野をきれいに描くことを最も大事にしていました。幸田にとって海野は美しくてミステリアスな女性なので、強いまなざしと立ち姿の美しさから、他の登場人物とは異なる雰囲気が出るように意識していました。

ーー海野先輩に憧れを抱く幸田を描くうえで意識した点を教えてください。

oA:幸田を描くときにはコミカルさを意識しました。主人公は感情の動く人だと思うので、表情や全身で感情の変化を表現することで、幸田が主人公であることを読者に伝わるようにしました。

ーー女の子同士の関係の魅力や、創作の題材とする理由を教えてください。

oA:私は友だちの延長線上のような関係が好きなんです。憧れなのか、親友なのかーー。そんな相手に対する気持ちの曖昧さが魅力だと感じています。また女の子の関係を描いた創作物は、お互いが恋心を抱く作品もあれば、ただ仲良くしている様子を描いたものもあります。そんな多様さも、女の子同士の関係を表していると思いますね。

 恋人ではないけれど、閉鎖的な空間のなかで秘密の関係ができてしまう。そんなシチュエーションを自分が見たいと思い、描いています。

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