『俺ガイル』『はめふら』『俺妹』のラブコメ山脈に『ろしでれ』は連なるか? 最新ランキングからライトノベルシーンを考察

ラブコメ山脈に『ろしでれ』は連なるか?

 かっこ悪いはずの正近にどうしてアーリャがデレるのか? それには秘められた才能のかっこよさといった要素も「ろしでれ」にはある。ボンクラに見える政近だが、中等部では幼なじみの美希が生徒会長を務める下で副会長として支えていた。アーリャに対しても、中学最後の学園祭の出し物でお化け屋敷をやろうとなったものの、クラスメートの誰も協力してくれず、憤慨しながらひとりで作業をしていたところに現れ、衣装作りや設営の段取りをつけて最高の出し物を作り上げた。

 助けられたアーリャがそんな政近の才能に好意を抱いたことが、普段はだらしない姿に悪態と見せかけてデレるきっかけとなった。第2巻では政近が、衣笠彰梧の『ようこそ実力至上主義の教室へ』で暗躍する綾小路清隆なみにスーパー男子であることも明かされる。アーリャを次期生徒会長にするために動き出した政近が、同じように生徒会長を目指している美希を相手に本気を見せ始めるのかが、第3巻以降の興味の的になりそうだ。

 ランキングの1位は顎木あくみ『わたしの幸せな結婚五』(富士見L文庫)ががっちりと固めて強さを見せた。5位は7月からテレビアニメがスタートし、ラブコメに見えてミステリでありSFでもあるジャンルミックスな展開に興味を抱き、手に取る人が増えたからか二語十『探偵はもう死んでいる1』(MF文庫J)が入った。

 最年少記録を幾つも塗り替えた藤井颯太二冠の活躍もあって、注目度が高まっている将棋の世界が舞台となった白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!15小冊子付き特装版』(GA文庫)が9位。主人公の九頭竜八一が保持している竜王位に、現実の世界でも藤井二冠は近づきつつあって、8月30日開催の挑戦者決定三番勝負第二局に勝てば、豊島将之竜王への挑戦が決まる。現実に幾つも超えられて来たライノベルが、またひとつ現実に負けることになるのか。動きから目が離せない。



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