宇垣美里、藤本タツキ『ルックバック』を絶賛 「考察しがいのある作品」「何回読んでも面白い」

宇垣美里、藤本タツキ『ルックバック』絶賛

 人気ラジオ番組『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ/2021年7月20日放送)内で、パーソナリティーのライムスター宇多丸と火曜パートナーの宇垣美里が、藤本タツキの読み切り作品『ルックバック』について言及した。

 『ルックバック』は、『チェンソーマン』『ファイアパンチ』などを手掛けた人気漫画家・藤本タツキによる短編読み切り作品で、7月19日に「少年ジャンプ+」(集英社)にて掲載されたもの。1日で120万人を超える読者が閲覧し、9月3日に単行本が発売されることも決定した。

 番組宛に、漫画好きとして有名な宇垣に感想を求めるメールがリスナーから多数届いていると口火を切った宇多丸。実際にリスナーからのメールを何通か紹介すると、宇垣にも感想を求めた。

 宇垣は日付が変わった瞬間に「少年ジャンプ+」を徘徊する癖があると明かしつつ、「いつも通り日付が変わって見てみたら、『藤本タツキ先生が書いている!』って思って飛びつきました。140ページもあるんですよ。でも、体感だと14ページぐらいの気持ち。読んでみて、あまりにも良すぎて、夜中に妹に『マジでいいから読んでくれて』って連絡しました。妹からは『寝る』って返ってきたんですけど(笑)」と衝撃を受けた様子を細やかに伝えた。

 作品は無料で「少年ジャンプ+」で見ることができるためここでは省くが、宇垣はあらすじをリスナーに向けて説明すると、作品で想起される京都アニメーションへの放火事件などに思いを馳せ、「フィクションが好きな人は特に、あの事件で心を掻きむしられるような、つらい思いをした人がたくさんいたと思うんですけど、そういう人に対するひとつの答えのように感じた」と続けた。

 「漫画ではもしこうすれば未来が違っていたのかもしれないっていう、空想のような瞬間が描かれていて。でも、やっぱりきっとこの道しかないんだけれど、『もしかしたら』という、ちょっとした救いがあって。それは決して正しい面だけではないと思うけれども、でもだからフィクションに救われてしまうし、私はフィクションが好きだ……って改めてすごく考えさせられた」「公開された前日は京都アニメーションの事件から2年で、さらにその1日前は三浦春馬さんが亡くなって1年だなって思っていたこともあって、彼らが私たちに提供してくれたフィクションの世界にどれだけ救われたかっていうことも思い出して、より胸にグッときた」と言葉を選びながら語り、「こうやって、自分の思い出をしゃべりたくなるような作品で、だからこそこんなにも多くの人に刺さったと思うんです。言葉にせずにはいられない衝動をかきたてるような作品だし、あと考察したくなる作品でもあるんですよ」と続けた。

 宇多丸が「考察したくなる作品?」と問いかけると、「“DVDのジャケット”とか」とすかさず宇垣。クエンティン・タランティーノ監督作品である『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のDVDジャケットが作中に描かれているのだ。同作は、実際にハリウッドで起こった凄惨な事件を元にタランティーノ監督がフィクションの力を使い、事件そのものに立ち向かうストーリー。それを知っていた宇多丸は、先ほどの宇垣の話を受けて「ああ、なるほど。現実に対するフィクションの回答ですね」と相槌。

 「そうです。それと最初のページと最後のページを並べてみると、ひとつの曲が浮かび上がってくるんです。題名からも推察できることではあるんですけど、その曲が何のアンセムになっているか? ということとか、考察しがいのある作品です。4コマ漫画の筆跡も、『これ、もしかして?』とか……何回読んでも面白いんです」と絶賛した。

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