一見上手な絵もプロの手にかかると……週刊少年漫画誌の元連載作家による“添削動画”がすごい

 かつて漫画家デビューは狭き門だったが、現在では各種アプリやウェブサービスの隆盛により“掲載”の場が増え、より多くの作家が世の中に作品を届けることができるようになった。もちろん、人気作家への道は狭く険しいが、例えば独学の“Twitter漫画”でバズを起こし、広くメッセージを伝えることに成功しているクリエイターも多い。

 そんななか、YouTubeチャンネルでイラストや漫画の「添削」を行い、絶大な人気を博しているのが、元週刊少年漫画誌の連載作家であるペガサスハイド氏だ。

#12 一見、上手なイラストもプロが見れば…?

 動画シリーズ「一見上手なイラスト(漫画)もプロが見れば…?」は、100万再生を超えるものもある人気企画。タイトルの通り、確かに素人が見れば「上手」なイラストや漫画がほとんどだが、ペガサスハイド氏が問題点をわかりやすく指摘し、みるみるプロクオリティの作品に仕上げていく様子が痛快だ。ペンの入れ方、スクリーントーンの貼り方など、基礎的な技術のポイント、企業や出版社に提出する際に最低限必要なことも丁寧に解説しており、クリエイターを目指していなくても、「そんなところにまで気を配っているんだ……」と、プロの仕事に感心してしまう。

 身体のバランスや陰影の付け方など、素人でもなんとなくわかる違和感は当然のこと、時には「体重を感じない」などハッとさせられる指摘もあり、わずかな調整でグッと深みのあるキャラクターになることも。相手のために言うべきことはズバズバと言いながら、あくまで元の絵を活かし、それぞれの「いいところ」にフォーカスする優しい視点があるのも、心地よく視聴できるポイントだ。

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