加藤シゲアキから届いた絵葉書のように……『できることならスティードで』旅情をさそう繊細な筆致

加藤シゲアキから届いた絵葉書のように……『できることならスティードで』旅情をさそう繊細な筆致

 今、私たちは物理的な外出が制限された生活を送っている。この混乱が収束したら、「旅行にいきたい」と願っている人も少なくないはず。その日が来るときまで、加藤の本を道しるべに、心のショートトリップに出かけてみてはいかがだろうか。まずは、食事というもっとも身近な旅に出かけることから始めてみよう。

 そして、お腹が満たされたら、古いアルバムを取り出し、人生の旅路で、どれほど過去の自分から歩み進められているのかを振り返ってみる。その軌跡から、もし後輩や子どもたちにウィットに富んだアドバイスができるとしたら、どんなことが言えるのかを思い巡らせる。

 そして、この先どこに向かいたいのかを思案しよう。いつかみたいと思っている景色は? できれば憧れの乗り物が登場するくらい、詳細に想像して。今だからこそ時間をかけて、じっくりと。もしかしたら、その心のショートトリップが、これからの旅(人生)の行方を大きく変えてくれるかもしれない。そんな前向きな気持ちにさせてくれる加藤シゲアキという著者は、やはり夢を見させてくれるアイドルなのだろう。

加藤シゲアキ近影

■書籍情報
『できることならスティードで』
著者:加藤シゲアキ
出版社:朝日新聞出版
定価:1430円(税込)
<発売中>
公式サイト

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