島で暮らす猫たちの仲睦まじい姿にきゅん! 後藤由紀子の『キス猫 −すりすり、ぎゅっ、と。−』レビュー
愛しい日々の読書
自然や動物から教わること
この本の中にはたくさんの猫たちがいて、それぞれにいろんなシチュエーションのキスがあります。どれもが愛溢れていてあたたかい雰囲気に包まれています。猫は猫の社会でちゃんと立ち位置がそれぞれあるのですね。がっちりと体格が良く人懐っこいボスもいれば、面倒見の良いやさしいお母さんもいて、ほわほわの産毛がかわいい、アイドルのような赤ちゃん猫もいます。それぞれがお散歩したりじゃれあって遊んだり、包み込むように抱きしめたりとみんな仲良しです。
人間社会もそうあると良いですね。この本に登場する猫たちや島民の方々を見習って、もちつもたれつ寄り添いあって思いあって、みんなで協力しながら日々生きたいものです。最近、自然や動物などから教わることがずいぶんと多くなりました。様々なことがどんどんシンプルになっていくような気がします。
■後藤由紀子(ごとう ゆきこ)
1968年静岡県生まれ。静岡県沼津市の雑貨店「hal(ハル)」店主。庭師の夫、長男と長女の4人家族。センスの良い暮らしぶりが雑誌などで人気。著書に『50歳からのおしゃれを探して』『おとな時間を重ねる 毎日が楽しくなる50のヒント』『毎日続くお母さん仕事』『日々のものさし100』など、暮らしまわりにまつわる著書多数。
■書籍情報
『キス猫 −すりすり、ぎゅっ、と。−』
simabossneko 著
価格:1,000円+税
出版社:ワニブックス
公式サイト