三代目JSBの最新アルバム堂々首位 明確なカラーやライブの魅力を発信するパッケージに
独立したフルアルバムとしてまとまった世界観を提示するというよりは、アリーナツアーやドームツアーを通じて表現してきたここ数年間の活動に、ひとつの区切りをつける意味合いが強いのかもしれない。実際、映像ディスク付きのエディションでは最新のドームツアーからの映像を収録しており、同じ音源がストリーミングでも配信されている。
素直なことをいえば、没頭して楽しむならば、断然ライブ音源のほうが楽しい。会場の空気感を伝えるために音質という点ではちょっと気が散るところもあるけれども、いきいきとしたパフォーマンス(いや、サブスクではもっぱらボーカルのパフォーマンスしか楽しめないわけだが……)やそれに応える観客の熱狂には、ファンでなくとも心を捉えられてしまう。スタジオ音源においては、ダンス寄りの楽曲でボーカルにフォーカスするのかビートにフォーカスするのかサウンドのバランスが少しどっちつかずなところがあるのが原因かもしれない。実際、ボーカルを中心に据えたバラードはスタジオ音源でじっくり楽しむほうが勝ると思う。
次々と新世代グループがデビューするなか、グループの明確なカラーを示しつつ、パワフルなライブ音源でその魅力を発信する。三代目の貫禄を感じるリリースだった。
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