Lucky Kilimanjaro 熊木幸丸、「Burning Friday Night」のバズで感じた手応え ステージで追求する“心で躍る”ダンスミュージック

自分の心を乗せていけるダンスミュージックのライブを目指す

ーーこれから『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023』、『SWEET LOVE SHOWER 2023』と続きますけれども、今年は声出しも解禁されたこともあって盤石の状態で夏フェスに臨めているのではないでしょうか。

熊木:そうですね。今年は春フェスにも出させていただいていますが、「Burning Friday Night」で僕らのことを知ってくれた人も初見の状態で結構踊ってくれるんです。すごくポジティブな感触がありますね。ワンマンと比較すると持ち時間は当然少ないですが、そのぶんちゃんとフェス用にライブをパッケージしているので、多くの人に踊りに来てほしいです。『RISING SUN』に至っては僕らの出番はド深夜なので、まぁみんな出来上がってるでしょう(笑)。

ーー今年の10月から始まるツアー『YAMAODORI 2023』についてもお聞きしたいです。7月2日に『Kimochy Season』を携えた全国ツアーを終えたばかりですが、新曲も増えてきた中で『YAMAODORI 2023』ではどういった内容のライブが展開されるでしょうか?

熊木:「YAMAODORI」は『Kimochy Season』の全国ツアーとは別に、昨年の9月に始まったものなんです。それこそLINE CUBE SHIBUYAは、『YAMAODORI 2022』のツアーのファイナルでした。自分たちの楽曲、今までの流れで言うと“モジュール”をどう組み合わせれば、最もオーディエンスを踊らせられるか? にコンセプトを置いたツアーです。『YAMAODORI 2023』もそこは変わらず、『Kimochy Season』のリリースを経て新たにできたモジュールを組み込みながら、自分の心を乗せていけるダンスミュージックのライブを目指しています。

ーーこれだけ曲が増えてくると、モジュールの組み方を考えるのも大変そうですね。

熊木:本当にそうなんですよ。辛い思いをしながら曲を選んでいます。先ほど声出しの話が出ましたが、僕が「ダンスミュージック」において重要視しているのは必ずしも歌って踊れることではなくて。たとえば「地獄の踊り場」のようなドラムンベースって、4つ打ちの曲に比べたら一体感は生まれないかもしれない。けれども、見た目からは判断できない刺さり方って絶対にあると思うんです。そこを含めてどうライブをデザインするのかはすごく重要で、それが“心で躍る”ということなのかなと。

Lucky Kilimanjaro「地獄の踊り場」

ーー「越冬」なんかもそうですよね。個人的な話ですが、私が『Kimochy Season』の中で一番好きなのが「越冬」です。

熊木:「越冬」もステージから見ると、「Burning Friday Night」と比べたら盛り上がってないように映るかもしれない。でもお客さんの中にはそこがピークになっている人が必ずいるんです。見た目で盛り上がっているのが分かるというだけじゃなく、“ダンスってなんなのか?”を再解釈するようなライブをやっていきたいです。声出しは許可される一方で、社会情勢は混沌としている状況の中、踊ることにどんな意味があるのか。まぁそういうコンシャスなことを考えなくていいのもダンスミュージックなんですけどね。「でんでん」はそういったストーリーをあえて無視した曲ですし。僕らのライブに来てくれる人はひたすら自由に、そして純粋に踊ってほしいです。

Lucky Kilimanjaro「後光」ジャケット
Lucky Kilimanjaro「後光」

■リリース情報
デジタルシングル
「後光」c/w 「でんでん」
配信中
https://luckykilimanjaro.net/discography/

■ツアー情報
Lucky Kilimanjaro presents. TOUR 『YAMAODORI 2023』
2023年10月29(日)金沢:EIGHT HALLを皮切りに全国9公演。ファイナルは東京・国際フォーラム ホールA
詳細:https://luckykilimanjaro.net/live/yamaodori2023/

■関連リンク
Official Fanclub『LKDC』:https://fc.luckykilimanjaro.net/
オフィシャルサイト:https://luckykilimanjaro.net/

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