DMMはなぜ実写映像製作事業を立ち上げたのか? DMM FILMS事業部長に聞くメディア戦略

3月28日より公開中の映画『山田くんとLv999の恋をする』。本作への出資をおこなったのは、DMM.comの新事業「DMM FILMS」だ。実写映画やドラマの企画・製作・出資を行う同事業の第1弾作品として選ばれた意図はどこにあるのか、なぜいま「実写」の事業を立ち上げるのか。事業部長・チーフプロデューサーの木之内安代がその展望を語った。
DMM FILMS設立の経緯
——DMM FILMSが立ち上がった経緯を教えてください。
木之内安代(以下、木之内):DMMではすでに、はずれなしのオンラインくじ「DMMスクラッチ」やオンラインクレーンゲーム「DMMオンクレ」、グッズの企画・製作やイベント企画・催事を行う「DMM Factory」といったサービスを展開しています。それに加えて近年の「推し活」ブームもあり、社内サービスと連携して、実写作品をさらに広げられるのではと思い立ち上げに至りました。
——実写作品にフォーカスしたのはなぜですか?
木之内:アニメ製作の事業はすでにあるので、世界的なアニメ人気のなかでいろいろな商品展開の仕方を横で見て勉強にさせていただいていたのですが、実写作品においては推し活ブームや商品化といったところではまだまだ開拓の余地がたくさんあると思い、チャレンジするかたちになりました。
——なるほど。