神宮寺勇太が“声”で拓いた新たな仕事 平野紫耀のハスキーボイス、岸優太のギャップ……3人それぞれの魅力

神宮寺勇太が、4月21日放送の『スポーツ×ヒューマン』(NHK BS)にてナレーションを務めた。
この日の放送では、スノーボード選手の平野歩夢が取り上げられた。後輩たちが成長を遂げ、今のままでは勝てないと模索を続ける日々。上を目指してもがき、怪我の恐怖と戦いながら新たな技の習得に挑む王者としての苦悩は、当人以外にはなかなか想像し難いものだろう。そんな彼のドラマを、神宮寺は視聴者へ向けてわかりやすく紐解いていくように、声で伝える役目を果たしていた。
連覇狙うミラノ五輪に向け
後輩たちが急成長どんな技を繰り出せば勝てるのか
模索のシーズンを追った#スポーツ×ヒューマン
【BS】21日(月)23:40~
https://t.co/6U9RHhLv2C語りは #Number_i #神宮寺勇太 さん pic.twitter.com/73AzpMz9SV
— NHKスポーツ (@nhk_sports) April 20, 2025
時に消え入るように、時に力強く、言葉の一つひとつに感情を乗せるように語っていた神宮寺。主役はあくまで番組で取り上げるアスリートなのだから、ナレーションは前に出過ぎてはいけない。かと言って、出演者と視聴者を繋ぐ大事なポジションでもあり、ただ台本を読むだけでは観る者に響かない。聞き取りやすさだけでなく、細やかなバランス感覚も問われる仕事である。神宮寺のナレーションからは、相手に寄り添い、その気持ちを汲んでしっかりと届けようとする姿勢が感じられた。
そもそも、神宮寺は澄んでいてよく通る、いい声をしている。グループでは主に進行役も担う彼だが、落ち着いたトーンの話し声からは優しい人柄も滲み出ており、聞いている側も安心感を得られるのだ。歌唱においても、「BON」の〈あゝ夕焼け盆踊り〉や「GOD_i」の〈There’s No Way To Know最低/振り出しに戻ってる〉などメロディアスなパートを務めることが多く、聴き心地の好い神宮寺の歌声は、Number_iの楽曲への触れやすさを高める意味でも欠かせない。
主役を張ることもできれば、誰かを輝かせる裏方に徹することもできる。今回の『スポーツ×ヒューマン』でのナレーションを通して、そんな神宮寺の声の魅力が顕在化されたように思う。