timelesz 原嘉孝に感じる安心感 一般加入組とオリジナルメンバーをつなぎ、お茶の間に届ける笑顔

 オーディションプロジェクト『timelesz project -AUDITION-』(Netflix/以下、『タイプロ』)を経て新たに出発したtimelesz。デビュー前の活動から数えて芸歴15年前後のベテランアイドルの既存メンバー、佐藤勝利・菊池風磨・松島聡に加えて、俳優部として活躍していた寺西拓人・原嘉孝、一般参加者から抜擢された橋本将生・猪俣周杜・篠塚大輝の5名が加わり、よりパワーアップした姿を見せている。

時に厳しくもユーモアでその場を和ませる、誰にも好かれる“兄貴”

 新メンバーの中でも、グループの空気を特に明るく盛り上げているのが原だ。4次審査から合流した『タイプロ』においても、積極的にチームメンバーに声をかけ、名前を覚えようとしていた。外部からオーディションに参加したメンバーたちに、事務所の伝統を伝え、締めるところはしっかり締めつつも、持ち前のユーモアによる求心力ですぐに輪の中心に。パフォーマンスへのたぎる熱量も相まって、チームを引っ張っていた。

[042]未公開シーン&本音トーク座談会【timelesz project -AUDITION-】special episode 02 -素顔- 1月3日(金) Netflixにて配信

 「special episode 02 -素顔-」の座談会では、寺西とともに候補生の中心に座り、一人ひとりの語る言葉に真摯に耳を傾けていた姿も印象に残っている。周囲の緊張をほぐし、互いにアドバイスをしあったり、時にはイジりあったり、リラックスした雰囲気を作り出していた。

原との掛け合いで緊張感が解け、自然体になる新メンバー

 原はtimeleszに加入した後も一般オーディションから新メンバーになった橋本、猪俣、篠塚の3人を盛り上げるのに一役買っている。4月14日・21日放送の『timeleszのQrzone』(文化放送)では、橋本・篠塚とともにパーソナリティを担当。兄貴キャラで彼らを支え、番組を盛り上げた。加入後から欠かさず出演している篠塚に対して、「こなれ感、出てたよ?」とイジりをカマし、篠塚も「このラジオに関しては原さんより先輩ですからね?」と応戦。スタッフが事前に聞いたメンバーの好きなものが準備されたという6月11日発売のニューアルバム『FAM』のジャケット写真の話題では、好きな食べ物は「ショートケーキ」と橋本が答えると、「モテにいったな」「まあ、キャラ通りだな」と篠塚とともに猛烈にツッコむ。終始笑い声を上げながら、伸び伸びと収録を楽しんでいたようだった。

 芸歴の差を感じさせないほどリラックスした様子で語り合うメンバーの声を聞いていると、自然と笑みがこぼれる。対面する者のみならず、それを見る者/聞く者の心まで優しく解いてしまうのだから、原の作り出す空気感には不思議な力が宿っているのだと思い知らされるのだ。

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