小学5年生が作った曲がバイラルヒット 厚揚げろが。本人に聞く「はじまりの曲」ができるまで

2025年4月7日付のSpotify「Daily Viral Songs(Japan)」にて異色の楽曲が3位にチャートインを果たした。厚揚げろが。の「はじまりの曲」だ。この楽曲は2025年2月8日に父親の「小5の娘が作曲しました」というテキストと共に投稿された楽曲が元になっており、金管楽器をベースにしたインスト楽曲。TikTokでこの楽曲がシェアされると瞬く間に世界中に拡散され、「はじまりの曲」を元にした演奏動画やイラスト動画などが数多く投稿されるようになった。制作時はまだ小学5年生だった厚揚げろが。。彼女が作曲に至るまでの経緯や、楽曲の反響について何を考えるのか、本人に直接インタビューした。(編集部)
幼少からピアノが身近にある生活だった
ーー簡単な自己紹介と今食べたいものを教えてください。
厚揚げろが。:厚揚げろが。です。11歳、小学6年生です。今食べたいものはスパムおにぎりです。
ーースパムおにぎりが好きなんですか?
厚揚げろが。:はい!
ーー厚揚げが好きだから「厚揚げろが。」なんだと思いました。
厚揚げろが。:実は厚揚げはあまり好きじゃなくて……。友達同士で厚揚げのLINEスタンプを送るのが流行っていて、SNSの名前の前に「厚揚げ」って付けるムーブができたんですよ。「ろが」は、SNSのユーザー名を決める時にパッと正露丸が頭に浮かんで「せい“ろが”ん」から「ろが」になりました。
ーーアイコンのイラストも可愛いです。
厚揚げろが。:ふふふ(笑)。嬉しいです。自分でiPadで描きました。
ーーそうなんですね。現在小学校6年生の厚揚げろが。さんですが、いつ頃から曲を作り始めたのですか?
厚揚げろが。:保育園の頃から自分で考えたメロディを口ずさんでいたと思います。ちゃんと曲を作り始めたのは、小学校3年生の頃です。2歳からピアノ、小学校3年生からドラムを習っていて、今もピアノは習っているんですけど、実は楽譜が読めなくて。先生と一緒にドレミを書くところからやっています。学校の音楽の先生も、私がピアノを弾くのが好きなのをわかってくれているので、休み時間に音楽室を貸してくれて、ピアノを弾かせてくれています。
直感的にiPadと向かって続ける作曲活動
ーー音楽が身近にある生活を送っているんですね。作曲についても教えてください。ピアノで曲を作っているんですか?
厚揚げろが。:いえ、iPadで作っています。MedlyとGarageBandを使っています。
ーー本格的に曲を作ってみようと思ったきっかけは何ですか?
厚揚げろが。:地元のイベントで時々、子どもたちがステージに上がって歌える機会があったんです。3年生の時に、そこに来ている楽器を演奏する方たちと音楽ができたら楽しいかなと思ったことがきっかけでした。自分たちでメロディを口ずさんで、歌詞を付けて、それをみなさんに送ったら、演奏してくれたりして。自分が作った曲を聴いてもらえるのが、もう嬉しくて! それからクラスの友達とも「自分で曲が作れたら楽しいんじゃないか」と話して、作ってみたのがきっかけです。
ーーそうしてできた「はじまりの曲」を聴いてみるとかなり本格的なサウンドに仕上がっていると思います。曲を作ってみる上で、何か勉強したことはありますか?
厚揚げろが。:特に勉強していないです。音楽理論とか、コード進行とかがあることは分かるんですけど、もっと直感的に作っています。
ーー曲を作っている時はどのようなことを考えていますか?
厚揚げろが。:無心です(笑)。「はじまりの曲」は、去年の夏休みに入る少し前になんだか眠れない日があって、その時にできた曲なんです。良いメロディができたと思って、完成したものをお父さんにも送って。それで夏休みの自由研究として提出しました。