日本版“プデュ”=『PRODUCE 101 JAPAN』、グループバトルで見せた実力とチームワーク

日本版“プデュ”、グループバトルで見せた実力

 第7回の配信は、大平チームからスタート。ポジションバトルでダンス1位になった本田、ボーカル1位になった男澤がいる実力のあるこのチームだが、今回カバーする三浦大知はダンススキルもボーカルスキルも高いアーティスト。ダンス未経験の安慶田、ボーカルに不安を抱えるセンターの大平はメンバーに遅れを取らないように必死に練習を重ねる。リハーサルではトレーナーから「良くなっている、特に大平くん。一番心配していたのに!」とお墨付きをもらうまでに成長していた。

 続いては北川チーム。このチームには第1回順位発表でギリギリ60位の古屋が属している。しかし古屋はかなり意欲的でリーダーにも立候補。中野と共に振りを考えたり、先に振りを覚えてメンバーにレクチャーをしたり、練習を引っ張っていく。だが、トレーナーチェックでは「人に見せられるレベルじゃない。今のままではこのまま終わっちゃうよ」と厳しい指摘をもらってしまう。その際も、古屋は積極的にトレーナーに質問をするが、「古屋くんだけ一生懸命突っ走ってる感満載だよ」とさらにに厳しいコメント。ここでメンバー全員に気合いが入り、女性曲ならではの魅力を深掘りしたパフォーマンスを完成させていった。

 次にステージに現れたのは、宮里チーム。リーダー・センター決めまでは順調だったが、草野がラップパートを諦めきれずパート決めが難航した。一度は安藤と渡辺に決まるものの、メンバーが振りを考えている間も草地と金城は部屋を出てラップの練習に向かってしまう。そんな2人にメンバーは厳しくも温かい言葉をかけ、徐々にまとまりを見せ始める。少しずつ成長していったチームだった。

 続く安藤チームにはダンス経験が豊富な今西と佐野がおり、2人が構成や振り付けを話し合いながら進めていた。しかし、2人ともスキルがあるがゆえ遠慮してうまく噛み合っていかない。はじめはモヤモヤとした雰囲気が漂っていたが、徐々にお互い意見を出し合いレベルの高いパフォーマンスが完成していった。

 8番目に登場したのは林チーム。瀧澤と小松が中心となって振り付けを、ボーカルは全員で練習を重ねていく。雰囲気と実力がまとまったチームは、センターを林から瀧澤へ変更。順調に練習を進めていくが、振り数の少なさに課題に感じたり、ダンスに自信がない寺師が振りのミスや表情の作り方に課題を見つけたり、前途多難。だが、持ち前のチームワークで少しずつ完成度を高めながら本番を迎えていった。

 次に登場したのは井汲チーム。メンバーのイ・ミンヒョクは、エントリーシートに「Everybody」がやりたいと書くほど、曲に思い入れを持っている。そんなミンヒョクがチームを引っ張っていくが、安心感からかメンバーの休憩が徐々に増えてきてしまう。さらに、トレーナーからも振りが揃っていないという指摘が。反復練習を重ね、課題を感じつつも本番を迎えた。

 そして最後に登場したのは、川尻チーム。彼らが披露する「RAISE THE FLAG」は、既存の振り付けがほぼなく、川尻とヒチョンが1から振りを作っていく。振りが思いつかずに悩むシーンでは大澤がアイデアを出して突破口を見つけたり、センターの川西をヒチョンや川尻がサポートしたり、チームワークの良さも垣間見えた。トレーナーからアドバイスを貰いブラッシュアップしていった結果、本番では圧倒的なパフォーマンスを披露したのであった。

 こうして10グループすべてがパフォーマンスを終了。各グループ1位を獲ったのは木全、床波、豆原、本田、北川、金城、與那城、寺師、佐藤、川西。そして個人総合1位に輝いたのは2位の豆原に僅差で勝った川西という結果に。そして、グループ1位には川尻チームが輝いた。これでまた大きく順位が動くこととなる。次回の「コンセプトバトル」は、さらに多くの票を獲得するチャンスだ。次に絞られる35人、そして最後の11人に残るのは誰なのか。まだまだ目が離せない。

(文=高橋梓)

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