京本大我、みんなを楽しませる工夫の数々 初のアルバム『PROT.30』から得る新しい視点

 SixTONESの京本大我のクリエイティブプロジェクト『ART-PUT』から、4月23日に初となるCDアルバム『PROT.30』がリリースされた。今週のBillboard JAPANのアルバムセールスチャートでは1位にランクインし、首位を独走。現在までに10万枚を超えるセールスを記録している(※1)。

京本大我 – Prelude

 2024年9月3日に始動した京本のクリエイティブプロジェクト『ART-PUT』。YouTubeチャンネル『京本大我 from ART-PUT』も開設され、同日には53秒の『ART-PUT Teaser』を経て、1st MVとなる「Prelude」を公開した。

 真っ白なギターと、かき鳴らすようなギター演奏で惹きつけ、体が泳ぐサイズのカジュアルな衣装を着た京本が登場する。その姿にはまだ何にも染まっていない無垢さと繊細さを感じさせるのに続き、白いギターをブルーに染める大胆な演出からは、ストレートな歌詞とも相まって、自分の〈鼓動〉のままに進もうというメッセージを受け取った。名刺代わりとなる1作目から鮮烈な世界観で魅了した。

京本大我 – WONDER LAND
京本大我 – Blue night

 昨年の京本は、グループの活動はもちろん、2024年8月から帝国劇場を皮切りに全3都市で上演したミュージカル『モーツァルト!』で、古川雄大とWキャストで主演のヴォルフガング・モーツァルト役を務め上げた。この舞台期間、YouTubeチャンネルでは10月3日に「WONDER LAND」を、11月3日には「Blue night」のMVを公開も公開されており、アイドル、舞台俳優、ソロアーティストとして異なる顔を同時期に見せていた。

京本大我 – 孤言 (from東京ガーデンシアター 2024.12.03)
京本大我 – WONDER LAND (from TAIGA KYOMOTO Anniversary Event「30 -THI"ART"Y-」)

 11月の大千穐楽を経て、自身が30歳の誕生日を迎えた12月3日には、写真集『Retrace,』を発売。さらにソロライブ『TAIGA KYOMOTO Anniversary Event「30 -THI"ART"Y-」』を開催した。後日YouTubeチャンネルでは「孤言」「WONDER LAND」のライブ映像を公開するなど、参加が叶わなかったファンにも自身の晴れ姿を届けた。

 
 
 
 
 
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 遡ると、2024年1月1日から“見習いアーティスト”としてInstagramで自身が撮影した写真を投稿していた京本。その後“見習い”を卒業し、今年3月には東京・渋谷で初の写真展『京本大我写真展「視点と始点」』を開催した。図録やグッズを通販で展開したほか、FAMILY CLUB onlineでは「京本大我 写真展『視点と始点』 AFTER MOVIE」を配信と、ここでも会場に来られないファンへの細やかな気遣いを感じさせた。

 写真集『Retrace,』は、京本が29歳を迎えた2023年12月から1年をかけて、ゆかりの地や憧れの地を訪れた姿を写真に収めたという。アルバムもしかり、音源や写真集のデジタルリリースも定番化しつつある昨今だが、やはり形として手元に残しておける喜びは格別だ。『PROT.30』は、ジャケット写真や、パッケージの質感、歌詞カードのフォントやカラーからも、京本のこだわりが伝わってくる。そんな彼もまた様々なアニメや映画、アーティストなどのファンであり、誰かを応援したいというファン心理を深く理解しているからなのかもしれない。

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