清原果耶、初の国際プロジェクトは“挑戦”へのきっかけに 「怖がってちゃいけないと思った」

清原果耶、台湾での撮影は挑戦のきっかけに

 NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』や『ファイトソング』(TBS系)、映画『1秒先の彼』など、数々の映画やドラマで主演を務めている清原果耶。台湾の人気俳優シュー・グァンハンと共にW主演を務めた日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』では、初の国際プロジェクトという新たな挑戦に臨んだ。そんな清原に、台湾での撮影や自身の忘れられない「青春」について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

清原果耶、台湾での撮影と学生時代の忘れられない“青春”を語る【日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』インタビュー】

“忘れられない「青春」の瞬間”は中学生最後の体育祭

ーーオフィシャルコメントでは「お話を聞いた時、どうしても参加したいと思えた素敵な企画でした」と述べられていました。今回の企画のどういうところに惹かれたのか、具体的に教えてください。

清原果耶(以下、清原):藤井(道人)監督とご一緒するのは今回で3作目なんですけど、前回も前々回も、自分の中でものすごく勉強させていただいた現場でした。今回は自分にとって初めての国際プロジェクトではあるけれど、藤井監督がいるならば、きっとそういう今までにない挑戦も乗り越えていけるんじゃないかと思って、絶対に出演したいなと思いました。

ーー3度目の藤井組の現場はいかがでしたか?

清原:作品が違うので、全く変わらないなんてことはないとは思うんですけど、藤井監督はもちろん、みんな映画が好きで、この作品のために今日を生きる感じがありました。現場にいるスタッフの皆さんもそういう心持ちで現場にいてくださるので、私も俳優部としてできることを全うしようと思えるような、とても素敵な現場でした。

ーー撮影は大部分が台湾で行われたそうですね。

清原:クランクインが日本だったので、クランクインしてすぐに日本パートを終えて、そのあとはずっと台湾にいました。なので難しいことは何も考えず、台湾で(シュー・)グァンハンさんをはじめとするキャストや台湾チームのスタッフのみなさんとコミュニケーションを取りながら、地道に作っていけたらいいなと思っていました。とりあえず「やってみよう」じゃないですけど、その状況下で自分ができることを頑張ればいいだけだなと思っていたので、楽しくいました。

ーー日本と台湾で撮影の違いを感じることはありましたか?

清原:撮影スタイルがものすごく違うということはあまりなかったのですが、台湾の撮影現場は食事がすごかったです。日本だとお肉かお魚かの2択だったりしますが、台湾だといろんなバリエーションで、毎日朝昼晩、8種類くらいあるんですよ。遅い時間まで撮影がある日は夜食まで用意してくださっていて、楽園かと思いました。毎日「こんなに食べていいの?」と言いながら食べていましたね。オススメの食べ物をグァンハンさんに聞いて、「このメンツだったらこれがオススメだよ」と教えてもらいながら選んだりして、めちゃくちゃ幸せでした。日本じゃそんなことありえないって。

ーーシュー・グァンハンさんともうまくコミュニケーションが取れていたようですね。

清原:とにかく台湾のキャストのみなさんの日本語の吸収力がすごくて。毎日絶対何かを覚えて帰ってくれるほどでした。グァンハンさんがすごくいいタイミングで日本語で相槌を打てたりするんです。逆に私は、1個覚えたら1個忘れてしまうタイプなので、毎日「あれ、これなんだっけ」「昨日言ってたこれはなんだっけ」と言いながら、地道に覚えたり、覚え直したりしていました。でも結局は、パッションでどうにかなるんだなと思いました。表情と身振り手振りで大体みんなわかるし、察してくれたりするので。私はたぶんめちゃくちゃな感じで喋っていたと思うんですけど、みんなが優しかったおかげで、ちゃんとコミュニケーションが取れていたと思います。台湾のチーフ助監督の方は、撮影が終わる頃には日本語がペラペラになっていたほどで(笑)。それはさすがにビックリしましたね。

ーー本作はタイトルにも入っているように「青春」が重要な要素となっていますが、清原さんにとって忘れられない「青春」の瞬間はありますか?

清原:今日1日中ずっとそれを考えているんですけど、なんでしょう……。

ーー中学生の頃からすでに芸能活動を始められていますもんね。

清原:いまパッと思いついたのは、中学3年生のときの中学生最後の体育祭。私はその日、映画の撮影が東京であったので、最後まで参加することができなくて。でも、どうしても体育祭に出てリレーで走りたかったので、先生たちにいろいろと協力していただきながら出ることができたんです。リレーで走り切ってから、そのまま荷物を抱えて「じゃあみんなバイバイ!」みたいな感じで東京に向かいました(笑)。

ーーリレーが終わってからも走り続けるような(笑)。

清原:そうなんです(笑)。でも、かけがえのない学生生活を充実させることと、自分が当時頑張りたかったお仕事、その2つをしっかりと両立できた日だったので、いま思えば青春だったなと。あの日のことはいまでもスローモーションで思い浮かぶくらい、素敵な経験でした。

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