森三中 大島美幸、“お母さん”役を通して得た新たな発見 キャリアと家庭を両立するコツも

 NUMAイヤードラマ『お母さんは勇者』。ある日お母さんが、息子が遊んでいるゲームの中に入ってしまった! オーソドックスなパーティを組んで進んでいくRPGの世界で、彼女は“伝説の勇者”となる。さらに息子もひょんなことからゲームの世界に迷い込んでしまい、お互いがお互いの中身に気づかないまま旅を共にすることに。普段からすれ違いの多い親子は、果たして魔王を倒すことができるのか。

 ユニークな設定はもちろん、主人公の“お母さん”を演じる森三中・大島美幸のコミカルな掛け合いがさらに本作の面白さを引き立てているのは確か。実生活でも一児の母である彼女が思う本作の魅力、役を通して得た新しい発見やキャリアと家庭を両立するコツまで、余すことなく話を聞いた。(アナイス(ANAIS))

「“あるある”がすごく入っていて楽しめました」

――まずは、収録のご感想からお伺いしてもいいでしょうか?

大島美幸(以下、大島):コロナ禍ということもあって、ブースが私だけ違くて皆さんのお顔を見ずに収録したので、それが少し寂しかったなと。ただ、お顔を見たほうがやりやすかったかなとも思いますが、意外と自分は恥ずかしがり屋なので、逆に思いっきりできました。人目を気にするところもあるので、ちょうどよくて。小さいブースで、遠慮せずにめちゃくちゃ大きい声を出せて、すごく良かったです。

――ディズニー作品『シュガー・ラッシュ』(2012年)、および続編にて吹き替えをされたご経験がありますが、イヤードラマへの参加はどうでしたか?

大島:そんなに数多くやらせていただいたわけではありませんが、声だけで表現することがどれだけ大変か、声優さんのすごさを身にしみて感じましたね。私は顔にずっと頼ってきたもので、声だけで表現することは挑戦で、いろいろな声が出せたらいいなと思いながら練習してきました。

――見どころが多い本作ですが、最初に脚本を読まれたときに面白い、魅力的だなと思ったポイントはどこですか?

大島:やはり、勇者がお母さんっていうのが面白いですよね。ゲームの世界なのに、リアルが混じっているのが面白い世界観で。あと、私も母親なので、そういった“あるある”がすごく入っていて楽しめました。「お母さんが勇者になったらこういう戦いをするんだな」というのは、とても興味深かったですね。私自身、次の展開が気になりながら台本を読み進めていきました。

――具体的にどういうところが“あるある”でしたか?

大島:まず本作の“お母さん”と自分がよく似ているのが、全然趣味が続かないことですね。プールの会員になったのに1度も行かずに終わった、とか。だからきっと“お母さん”も、「あれやりたいこれやりたい」と思っているけど、続かないのかも……。番組でやって楽しかったので社交ダンスも始めたことがありますが、2、3回でやめちゃいましたね。

――でも、行かれたんですね!

大島:行きました。あとは、オタマを振ってシチューが洋服についちゃうシーンがあるんですけど、「シチューは白だから落ちる」というのはすごくよくわかりました(笑)。「カレーだったら早く脱いで」って言うけど。

――「お母さんが勇者」という設定についてはどうですか?

大島:「勇者って何のために戦っているんだろう?」と考えさせられました(笑)。本当は戦いたくない人もいるだろうし、相手を倒せない人もいるよなとか。眠らせるなど自分なりの倒し方で、“トドメは刺さない”という点に共感できました。やっつけて終わる、じゃないのがすごくいい。

――もし、ご自身で役職を選べるとしたら何になりたいですか?

大島:やっぱり魔法使いですね。呪文を唱えてみたいし、空を飛びたい。

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