2025.03.26 22:00

『うちの会社の小さい先輩の話』で注目！　雪見みとが語る、役者としての軌跡と今後の展望

　3月26日23時より最終回が放送されるドラマ『うちの会社の小さい先輩の話』（BS松竹東急）は、キャラクター開発会社で働く詩織里（十味）と、入社1年目の後輩・篠崎（瀧澤翼）の甘すぎる恋を描いたオフィスラブコメディー。そんな本作で、篠崎と幼なじみで会社の同期でもある早川千夏を演じているのは、未経験から努力の重ね、今まさに業界に見つかっていきそうな女優・雪見みと。自身がアニメ漫画オタクだからこその実写化への想いや、ドラマ撮影時のエピソード、今後の展望などをたっぷりと語ってもらった。

「ドラマの相関図に載るというのが目標のひとつだった」

ーー『うちの会社の小さい先輩の話』の撮影はいかがでしたか？

雪見みと（以下、雪見）：撮影期間は1カ月くらいで、昨年の12月にクランクアップしました。わりとハードなスケジュールだったんですけど、現場の雰囲気がすごく良かったので乗り切ることができました。

ーーみなさんと仲を深めるスピードが早かったんですね。

雪見：スタッフさんもキャスト陣も仲が良くて、ちょっと照れ臭くなるような台詞を言ったあとなどに、みんなが明るい雰囲気を作ったり、撮影期間中積極的に飲みに行ったりして、良い作品を作ろうと協力的な素敵な現場だったなと思います。

ーードラマのレギュラー出演は今回が初めてですよね。

雪見：そうなんです。ドラマの相関図に載るというのが目標のひとつだったので、それが叶って嬉しかったです。

ーーでは、この作品のオファーをもらったときは相当な思いがあったのでは？

雪見：アニメや漫画が好きなので、『うちの会社の小さい先輩の話』も観ていました。わたしが演じた早川（千夏）がいちばん好きなキャラだったので、「やったー！」と思いました。それと同時に、「原作ファンの人たちに納得してもらえるようにしなきゃ」と感じるプレッシャーもありました。原作へのリスペクトが大きかったこともあり、地毛も金髪にする覚悟だったのですが、「キャラクターっぽくなりすぎないドラマの世界のなかで違和感のない早川を作っていきたい」と制作チームから言っていただき、その先入観が消えたんです。あと、1番は原作者の斎創先生からいただいたお言葉も大きくて。

ーーどんな言葉をもらったんですか？

雪見：斎創先生が撮影現場に見学に来てくださると聞いたとき、お話できるか分からなかったので、前日にお手紙を書いたんです。「こんな自由にやらせていただいて大丈夫でしょうか？」みたいな内容で。いざお会いしたとき、漫画にサインをくださった上に、後日DMで「原作は原作、実写は実写の良さがあると思うので、ドラマに関わるみなさんにとっての『うちの会社の小さい先輩の話』を作ってください」「雪見さんが演じる早川が素敵だと思いますし、応援しています」とメッセージを送っていただきました。グッとパワーをいただいて、自分なりに早川を演じていこうと、さらに頑張ろうと思いました。

ーー原作の先生からそう言ってもらえるとホッとしますよね。

雪見：監督さんからの指示もすごく面白くて。「篠崎に気を遣っていないのが伝わるように一番ダルいローな声で」言われたことで、本当に素を出していたと思います。監督が1番見つめたかった早川のオタク気質なところや、さっぱりした性格を私も大事にして演じました。

ーーご自身と早川は似ている部分はありますか？

雪見：アニメが好きなと絵を描くのが好きなところですね！　早川は作中でイラストを描いたりしていますが、私も撮影中も机で仕事をしているように見せかけて絵を描いたりしていました（笑）。みんなを描いた絵も制作チームが褒めてくださって、公式SNSから投稿されました。ツッコミ役というか少し冷静なところも似ていると思います。

ーー作中では、いろいろなコスプレもされていましたよね。

雪見：コスプレは興味があったので嬉しかったですね。コスプレ熱に火がついたので、撮影後自分でも挑戦しました（笑）。