乃木坂46 筒井あやめ×秋田汐梨、初主演舞台で得た自信 稽古から今後の目標までを語り合う

筒井あやめ×秋田汐梨、初主演舞台で得た自信

 筒井あやめ(乃木坂46)と秋田汐梨がW主演を務める舞台『目頭を押さえた』が7月4日まで東京芸術劇場 シアターイーストにて上演中だ。その後、大阪と愛知でも上演が行われる本作は、岸田國士戯曲賞の最終候補に選出され、演劇界で注目を集める劇作家・横山拓也が、PARCO、そして演出家の寺十吾とタッグを組んだ意欲作。伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落が舞台となる本作で、筒井は写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼を演じ、遼の仲良しの従姉妹で同級生の修子役を秋田が務めた。

 舞台の開幕から約1週間、初の舞台主演となった筒井と秋田の2人にインタビューを行い、舞台の手応えや今後の目標について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

筒井「やっていても楽しさは増していくばかり」

ーー開幕してから1週間ほどが経ちましたが、初の主演舞台の手応えはいかがですか?

秋田汐梨(以下、秋田):私はもともと雑誌や映像のお仕事がほとんどで人前に立ってお芝居をするのは初めてだったので最初はすごく緊張していたのですが、ちょっとずつ慣れてきて、今は緊張せず舞台に上がれるようになってきました。でも、やっぱり毎日「あぁ~失敗したな」というのが絶対にひとつはあって……。それをなくしていければいいなというのが、今の課題です。慣れてきた部分もあって、自然に舞台に立てるように、少しずつですが成長できているのかなと思います。

筒井あやめ(以下、筒井):私もちょっとずつ慣れてきました。冒頭の居間でのみんなとの会話の場面など、ナチュラルにお芝居ができるようになってきたと思います。

ーー筒井さんは稽古が始まるとき、相当不安な様子だったそうですね。

筒井:そうなんです(笑)。最初はものすごく不安でした。緊張や怖い気持ちがあったんですけど、みなさんと仲良くなり始めてから、だんだん楽しくなってきて、稽古に行くのも楽しみになりました。不安な気持ちも徐々に薄れていきました。

ーー2人とも初日は相当緊張したんじゃないですか?

秋田:私はめちゃくちゃ緊張していました。裏でずっと「どうしようどうしよう」とドキドキしていたんですけど、林(翔太)さんが「大丈夫大丈夫。がんばれ!」って言ってくださったりして、なんとか乗り越えられました。あやめちゃんも初めてだから緊張してるだろうなと思ったら、ものすごく冷静に、普通に立っていて(笑)。「そっか、乃木坂46としていつも人前に立ってるから大丈夫なのかな」と思ってました。緊張してなかったよね?

筒井:うん、私はそんなに……。秋田さんはたしかにすごく緊張されてました(笑)。

秋田:いや~本当に緊張しました(笑)。

ーー秋田さんは舞台自体が今回初めての挑戦となりましたが、やはり映画やドラマのお芝居とは違いを感じますか?

秋田:今回の舞台の前に、横山(拓也)さんが演出されていた舞台を観に行かせていただいたんですけど、そのときにドラマや映画との違いをすごく実感しました。稽古に入ってから実際に動いてみても、動きやセリフの言い方など、いろんなところで違いを感じて驚きましたし、最初は苦戦しました。でも、寺十(吾)さんがすごく丁寧に教えてくださったので、安心して稽古に臨むことができました。

ーーやり直しが効かない分、“対応力”も求められますよね。

秋田:皆さんのお芝居も毎日いろいろ変わっていったりするんです。しっかり全体の流れが入ってからは、反応できるようになってきたかなとは思います。ただ、今後もし何か想定外なことが起こったときにどう対応すればいいかは、まだ分からないですね(笑)。

ーー何も起こらないことを祈っています(笑)。筒井さんは乃木坂46として舞台を経験されていますよね。

筒井:そうなんですけど、やっぱりグループでやったときと今回は全然違いますね。しかも、以前やらせていただいた舞台は、乃木坂46に加入してすぐのタイミングで、もう何が何だかわからない状態で……。演技の知識もないまま、ただセリフを覚える感じだったので、心は強くなれたものの、お芝居のことはあまり学べることができなかったんです。そういう意味で、今回はほぼ初めての挑戦で、お芝居について深く知ることでできましたし、すごく面白いなと思いました。やっていても楽しさは増していくばかりなので、やらせていただけて本当によかったなと思います。

ーー年齢的にもお芝居の面でも秋田さんが“先輩”になるわけですが、何かアドバイスはあったんでしょうか?

秋田:何も言ってないかもしれない……(笑)。

筒井:(笑)。

秋田:でも、筒井さんが(乃木坂46の)ライブで稽古に来れなかったときに、寺十さんが「筒井さんはライブだと別人のようにエネルギーに満ち溢れている」というようなお話をされていて。「だから、なるべく直接指導しないで、周りから感じ取ったものを活かしてお芝居をしてほしい」というようなことをおっしゃっていたんです。私も「なるほど!」と思ったんですけど、筒井さんは稽古を重ねることで、ご自身でどんどん吸収されていたので、本当にすごいなと思いました。

筒井:確かに、寺十さんから何か言っていただくことはほとんどなかったかもしれません。共演者の方々のお芝居によって、自分の気持ちが変わっていった部分も大きかったので、本当に皆さんに助けていただいたなと感じています。

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